ペットフェアアジア 2023 が上海で開催、ペット景気が好調

上海で開催されたペットフェアアジアというペットに関する展示会が盛況だったと聞きました。どのような状況だったのか詳しく教えてくれますか︖

 第 25 回ペットフェアアジア(PFA)は、上海で毎年開催されているペット産業関連の展示会であり、今年は 8 月 16~20 日に上海新国際博覧中心で開催されました。床面積 23 万平方メートルの 17ホールに展開した展示会はペットフード、ペットウェア、ペット用品、ペットメディカル、ペット用スマート製品など 2000 社超が出展、世界のペット業界に占める中心的役割を裏付けました。
 ペットフェアアジアは、アジア最大のペット用品の展示会であり、国際的なペット産業の革新の中心地です。このイベントはアジア市場を重要視し、サプライチェーンとソーシングニーズを幅広くカバーしています。外国出展企業は、特にペットフード、スナック、ペットフード技術で新たな水準に達していると評価されています。また、革新的製品を展示する地元中国の新ブランドが急増し、以前の単純な製造から現代のブランドロジックに大きくシフトしています。
■現場の様子
 会場全体は大勢の人で溢れていた。主催者の発表によると、今年は国内外から 2,300 社を超える 2 万4,000 ブランド以上が参加し、来場者数は 5 日間で合計 45 万 3,541 人となりました。うち専門バイヤーは 10 万 1,372 人、一般来場者は 35 万 2,169 人でした。

会場の入り口
会場には大勢の人

 当展示会では、身分証明書を読み取り、自働顔識別の方式で入場します。外国人の場合、パスポートを持って現場で顔情報を入力し、顔識別の方式で入場します。
 また、会場の上海新国際博覧中心には計 17 館のホールがあり、その内、E7館が国際及中国香港、マカオ、台湾のペット用品が出展していて、ジェトロのブースも E7 館にありました。そのほか、N5 館も輸入ペット用品の出展エリアとなっていました。
 さらに、展示会には、日本ブランドも多数出展しています。

日本のペットフード
日本のペット

 中国は近年、ペットブームを迎えています。EC 大手の京東が発表したレポート「中国でのペット健康消費白書 2023」によると、2022 年の中国のペット市場規模は約 3,117 億元(約 6 兆 2,340 億円、1 元=約 20 円)で、2023 年は 3,924 億元(約 7 兆 8,953 億円、1 元=約 20 円)に達する見込みです。中国では経済成長に伴い中間富裕層が増加しているので、まだこれからペット用品の品質を求める家庭が増えていくと感じています。全体として、ペット市場は前向きな見通しを持っており、今後も成長が続くと予想されています。ペット用品、ペット・ヘルスケア、ペット・サービス業界のいずれにおいても、多くのビジネスチャンスに成長の余地があると考えられます。


 

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