日系企業進出状況(2024年9月)

2024年9月25日

■ペロブスカイト、中国・新興 6 社が工場建設 量産で先⼿

日本発の軽くて曲がる太陽電池「ペロブスカイト」への投資ラッシュが中国で始まった。次世代太陽電池の本命として少なくとも中国の新興 6 社が工場を建設する計画だ。国内外から流⼊する投資マネーが生産を後押しする。中国各社は量産体制をいち早く整え、新市場での覇権獲得を狙う。

■多摩川精機、江蘇太倉で新工場着工

多摩川精機の中国関連会社、多摩川精密電機(蘇州)有限会社が江蘇省太倉市で新工場の定礎式を⾏った。電気自動⾞(EV)に搭載する角度センサーや産業ロボット用のサーボモータなど、中国市場向け製品の生産能⼒を強化する。9 月に着工し、2025 年秋の稼働を目指す。

2024年9月18日

■美的集団、香港上場へ 調達最大 5000 億円の⾒通し

中国の家電⼤⼿、美的集団は 9 日、17 日に香港取引所に株式上場すると発表した。同取引所への上場で国際的な知名度拡⼤を目指す。調達額は最⼤で約 270 億香港ドル(約 5000 億円)となる⾒通しで、2022 年以降で香港取引所に上場した企業の中で最⼤級となる。

■サムスン SDI、偏光フィルム撤退 中国に 1200 億円で売却

韓国電池⼤⼿のサムスン SDI は 10 日、液晶ディスプレーの材料である偏光フィルム事業から撤退すると発表した。同業の中国企業に 1 兆 1210 億ウォン(約 1200 億円)で事業を売却する。今後は電気⾃動⾞(EV)向け電池など付加価値の高い先端品の開発や製造に注⼒する。

2024年9月11日

■ナボカルコスメティックス、中国内陸 3 都市で店舗を同時開業

化粧品メーカーのナボカルコスメティックスは 8 月 24 日、中国の重慶市、貴州省貴陽市、湖北省武漢市の商業施設「萬象城」内に同社初となる中国店舗を開業した。同社にとって、今回開業した中国 3 店舗が海外初店舗となった。中国進出について、同社担当者は「中国は魅⼒的な市場と捉えている。

■イオン、湖南省⻑沙市で「イオンモール」1 号店を開業へ

イオンと傘下のイオンモールは 5 日、湖南省⻑沙市で 1 号店となる「イオンモール⻑沙星沙」を開業すると発表した。 当モールは、中国内陸部の新規出店エリアである湖南省の1号店として、⻑沙市に出店。

2024年9月4日

■トヨタ、北京の燃料電池研究開発・⽣産拠点が正式稼働

トヨタ自動⾞は 8 月 21 日、北京経済技術開発区に設けた燃料電池の新たな研究開発・⽣産拠点が正式に稼働したと発表した。同拠点の敷地⾯積は約 11 万 3,000 平⽅メートルで、2022 年 10 月に着⼯し、⽣産⼯場やテスト作業場、実験棟、研究開発棟、⽔素供給ステーションなど 7 つの建物が含まれる。

■コメダ、香港に「ジェリコ」の持ち帰り店

「コメダ珈琲店」を展開するコメダは 29 日、新業態としてコーヒーゼリー飲料「ジェリコ」の持ち帰り専門店を⾹港に開くと発表した。「ジェリコ堂」の店名で 10 月末の開業を予定する。地下鉄の乗換駅の近くに⽴地し、幅広い客層の獲得を目指す。今後は日本などでの展開も検討する。