昨年の GDP が初の 8000 億元突破︕大連経済が好調

中国の東北地域の情報があまりありません。大連の経済状況はどうなっているのでしょうか︖

大連市統計局によると、2022 年の大連市の経済状況は、地域総生産は 8430.9 億元(1 元=19.23 円)で、前年⽐ 4%の増加、中国の全国平均水準より 1 パーセント高かった。第一次産業の付加価値は 563 億元で前年⽐3.2%増、第二次産業の付加価値は 3712.5 億元で前年⽐ 4.5%増、第三次産業の付加価値は 4155.4 元で前年⽐ 3.7%増だった。

⼯業⽣産は安定、ハイテク製造業はより⾼い成⻑率
 2022 年、大連市の規模以上の産業の付加価値額は前年⽐ 5.1%増となり、全国より 1.5 ポイント高かった。軽工業は前年⽐ 4.7%増、重工業は前年⽐ 9.8%増だった。
 主要産業のうち、⽯油化学工業の付加価値額は前年同期⽐ 13.3%増、設備製造業の付加価値額は 0.5%増、医薬品工業の付加価値額は 7%増、農産物加工工業の付加価値額は 0.1%減となった。ハイテク製造業の付加価値額は前年同期⽐ 15.4%増加し、全国の 8%ポイントを上回った。
 主要なカテゴリーからみると、製造業の付加価値は前年同期⽐ 5.8%増加し、電気・熱・ガス・水の生産および供給業は 2.4%減少した。
 企業形態からみると、国営企業の付加価値額が前年同期⽐ 7.2%増、株式会社が 7.5%増、私営企業が 5.8%増、外国および香港・マカオ・台湾投資企業が 1.1%増となった。
 製品生産高では、都市鉄道⾞両が前年同期⽐ 224.3%増、工業計器が 41.8%増、リチウムイオン電池が28.9%増、CNC ⾦属切断工作機械が 6.7%増だった。


固定資産投資とハイテク投資の成⻑⼒が目⽴つ
 年間を通じて、市の固定資産投資(農家を除く)は前年⽐6.5%増となり、前年より 5.3 ポイント、全国平均水準より 1.4ポイント高くなった。部門別では、インフラへの投資が前年⽐28.4%増、製造業への投資が同 43.2%増、不動産開発への投資が同16.5%減だった。
 産業別では、第一次産業への投資が前年同期⽐ 7.1%減、第二次産業への投資が同 10.5%増、第三次産業への投資が同 5.1%増。⺠間投資は前年同期⽐ 7.2%増だった。ハイテク産業への投資は前年同期⽐ 24%増で、dハイテク製造業への投資は 6%増、ハイテクサービス業への投資は 97%増だった。

消費財市場は順調に回復
 2022 年の大連市年間の消費財⼩売売上高は 1,846 億 9,000 万⼈⺠元となり、前年⽐ 3.3%減となり、減少率は 2 期連続で縮⼩した。消費の種類別では、商品の⼩売売上高は 1,720 億 5,000 万元で前年⽐ 3%減、レストランの売上高は 126 億 4,000 万元で前年⽐ 7%減。グレードアップした商品のうち、新エネルギー⾃動⾞の⼩売販売台数は 1.6 倍、エネルギー効率レベル 1 および 2 の家庭用電気製品および AV 機器の⼩売販売台数は 1.4 倍、カメラの⼩売販売台数は 63.3%の増加だった。ゼロコロナ政策を転換した今年(2023 年)は、各種データはさらなる成⻑が期待されており、とく消費財市場はコロナ禍以前を上回る回復が期待されている。

以上