日系企業進出状況(2025年6月)

2025年6月18日

■ニデックの工作機械、中国市場で攻勢 「ヒト型ロボット」に商機

ニデックは中国で⼯作機械の拡販に乗り出す。⾦属部品の切削加⼯に使う⼯作機械は、⾃動⾞からポンプまで幅広くう。中国市場を攻略するための切り札となるのが、グループ内で強みを持つ機械部品の販売ネットワークだ。中国では産業用ロボットの可動部品などに使う減速機で⾼いシェアを持っており、この販路を⼯作機械の営業活動に生かす。

■トヨタ中国合弁、EVで小米と協業 充電器など設置簡単に

トヨタと中国の国有⾃動⾞大手である広州汽⾞集団との合弁会社「広汽トヨタ」は12日、現地で発売する電気⾃動⾞(EV)など新エネルギー⾞でスマートフォン大手の⼩米(シャオミ)と協業すると発表した。スマホの無線充電ホルダーなど同社商品が⾞内に簡単に取り付けられる設計にする。⾞の現地化を進め販売をてこ⼊れする。

2025年6月11日

■コクヨ中国上海ショールームがリニューアルオープン

コクヨ株式会社は、コクヨおよび中国・ASEANを中心に展開するオフィス家具ブランド「Lamex(ラメックス)」共同の旗艦ショールームを全面リニューアルし、「C³Office(コフィス)」と名付けて2025年5月15日(木)にオープンした。今回の刷新は、中国市場における22年にわたる事業展開を経たコクヨグループが、中国市場への継続的な注⼒を示すものでありながら、「つながり」をテーマに、製品と空間デザインの融合を通じて、⼈と⼈のつながり、そして生活者と社会とのつながりを再構築し、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクすることを目指しているという。

■日産がEV座席をオフィスチェアに 中国で販売、マッサージ機能も

日産⾃動⾞が中国で、オフィスチェアを販売した。同社が4月下旬に発売した新型電気⾃動⾞(EV)「N7」の座席の機能をほぼそのまま搭載し、消費者が⾃宅や仕事場で使えるようにした。日産の⾃動⾞の座席は中国で「ソファのように快適だ」と評価もあり、それを生かした新たな販売手法に挑む。⾃動運転新興のモメンタが提供する運転支援技術を搭載し、標準モデルの航続距離は510キロメートル以上。価格は11万9900元(約240万円)から。発売から約1カ月で1万7215台受注したと発表した。同価格帯の競合他社のEVセダンと⽐べ好調な売れ⾏きとしている。

2025年6月4日

■3COINSを香港に初出店 パル、限定商品も販売

パルは28日、300円商品が中心の雑貨店「3COINS」を香港に初めて出店すると発表した。7月18日にオープンする。繁華街、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の地下鉄駅に直結する商業施設で約175平⽅メートルの売り場⾯積を確保する。香港限定の商品も販売し、現地で日本商品を専門に扱う電子商取引(EC)サイトとも連携する。3COINSの海外展開は香港が2例目。2016年には上海に出店したが、その後撤退した。

■「セカスト」香港1号店が盛況、新世紀広場で入店待ち⾏列

ゲオホールディングス(2681/東証)は5月9日、香港・旺角(モンコック)の商業施設「新世紀広場(MOKO)」内に、リユースショップ「2nd STREET(セカンドストリート)」1号店をオープンした。開業後は連日⾏列ができ、⼊場制限を設けるほどの盛況ぶりだという。店内には⾐料品やシューズ、アクセサリー、バッグなど各種のリユース品が並び、販売価格は定価の3〜7割という水準。エコ意識の⾼い消費者や「宝さがし」感覚の消費者の心をつかんでいる。