中国(上海市)におけるビジネス渡航のコロナ禍隔離の最新状況(2)

 コロナで中断している商談のため、上海へ渡航したいのですが、規制が緩和されるという情報を聞きました。コロナ禍でまだまだ海外出張は困難な状況かとは思いますが、日本からビジネス目的での上海渡航に際しての最新情報や準備等のアドバイスをお願いします。(前回に続いて)

1.上海側で行われている措置
在上海日本国総領事館のウェブサイトには、日本から上海へ渡航される方々に対して、上海市の防疫対策を説明しています。上海総領事館のウェブサイトに掲載されている内容を以下に貼り付け致します。
参照:在上海日本国総領事館
https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00472.html

上海市では水際対策として、現在、国外からの渡航者を対象とした 14 日間の集中管理+7日間の社区健康管理観察、合計 21 日間の隔離措置を実施しています。

① 集中隔離と隔離環境について
隔離先のホテルは到着日当日検疫担当者により指定されるため、必ずしも設備や食事が整ったホテルに隔離されるとは限りません。
また、渡航前の検査で陰性であっても、空港到着時や隔離期間中に陽性の検査結果となるケースが増加しています。到着時や隔離期間中に陽性となった場合、病院や隔離施設において2カ⽉以上の⻑期的な入院や隔離になる場合もあります。
※隔離の際に発生するホテル代や食費などは自費負担です。ホテルによっては現金のみ使用可能なホテルもあるため、渡航される際には、なるべく多くの⼈⺠元を持参される事をお勧めします。

具体例:入国時の検査で陽性反応が出た場合
指定の病院に移送され、2泊3日ほど入院し精密検査を受け、ここで確定症例と診断されると集中治療施設へ移送される。
→集中治療施設に入院し、20 日間の入院(最短でも 10 日以上の入院が必要)。
→退院後、隔離ホテルへ戻り、再び隔離。隔離中の定期検査で再び陽性となったため、指定病院へ移送され精密検査のため入院。
→精密検査の結果確定症例と診断されたため、再び集中治療施設に入院。
※指定病院は収容患者数によっては、相部屋となる可能性あり。指定病院や隔離ホテルには洗濯設備がないため、全て手洗いで対応。
 渡航前には、ご自身の体調には最大限の注意を払うとともに、お子様連れの方や体調に不安を抱えていらっしゃる方は渡航の緊急性について再度ご検討いただくなど、十分ご注意くださるようお願いします。
 外務省は現在、中国全土について感染症危険情報レベル2(不要不急の渡航は止めてください。)を発出しています。渡航のご検討に当たっては、これを踏まえ適切な判断をしていただくようお願いいたします。
(参考)外務省海外安全ホームページ(感染症危険情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_009.html#ad-image-0

② 社区健康観察について
 上海市の発表によれば、12 ⽉ 12 日、日本から上海に到着した邦⼈が 14 日間の隔離観察の後、7日間の社区健康観察期間中に新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
 最近、上海総領事館の管轄地区内でも感染者が増加傾向にあり、在留邦⼈の方には改めて新型コナウイルスの感染予防措置を徹底していただくようお願いします。
 以下は、現行の上海市の隔離政策になります。
 上海市は、昨年5⽉より、国外から上海に入境する全ての者に、14 日間の隔離健康観察及び7日間の社区健康観察を一律実施しています。7日間の社区健康観察は、14 日間の隔離終了後に陽性となるケースが見られるようになったことから追加された措置です。
 社区健康観察期間中は、自宅やホテルに滞在することとなりますが、上海市当局は不要不急の外出は控えるよう求めています。当局の隔離政策を逸脱する悪質な行為があった場合には、法律で罰せられる可能性がありますので、注意してください。
 健康観察期間中を含めて検査結果が陽性に転じた場合、陽性が確定された日から遡って2〜5日の間に、当該陽性者と会食等濃厚接触を行ったと判断された⼈については、濃厚接触者として最後の接触の日から数えて、一般的に 14 日間隔離の対象となります。
 出張者や新規赴任者、帯同家族などが上海に入境する場合、当地の受け入れ団体・組織は、自主健康観察に関する上海市当局の発表を当事者に予め周知してください。

以上、弊社現法(上海桜葉商務信息諮詢有限公司)が確認、整理。

以上