日系企業進出状況(2025年3月)

2025年3月26日

■三菱電機が中国にFA事業統括会社、顧客ニーズに迅速対応

三菱電機株式会社は19日、FAシステム事業の重点地域である中国において、2025年4月1日付で⾃律的事業運営が可能な製品企画・開発・製造・販売の統括会社「三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司」を設⽴することうを発表した。これにより、市場環境の変化を受けて多様化する中国のお客様のニーズに迅速に対応し、競争⼒強化を図る。

■中国卓爾と丸紅、オンライン⾦融の合弁に追加出資

丸紅は21日、中国でBtoB(企業間取引)オンライントレードプラットフォームを運営するゾール・スマート・コマース・グループ(卓爾智聯集団)と設⽴したシンガポール現地合弁会社ZMAスマートキャピタルに追加出資し、両社合計で3,000 万米ドル(約44億9,300万円)を追加出資すると発表した。

2025年3月19日

■ステラファーマのBNCT用ホウ素医薬品、海南島医療特区に導入

ステラファーマは13日、海南省の医療特区「海南博鰲(ボアオ)楽城国際医療旅遊先⾏区(海南島医療特区)」に対するBNCT(ホウ素中性⼦捕捉療法)の導⼊に向けて、BNCT用ホウ素医薬品「ステボロニン」の初回出荷を完了したと発表した。この件による売上高は税抜きで約6億円を⾒込む。昨年10月末に発生した水害の復旧作業は、中国パートナー企業および住友重機械工業が早期に治療を開始できるよう連携して取り組んでいる。

■コマツ中国建機の2月稼働時間100.7%増、2カ月ぶりプラス成⻑

大建機大⼿のコマツは11日、中国国内にある⾃社製建設機械の平均稼働時間が2025年2月に前年同月比100.7%増の56.8時間に拡大したと報告した。プラス成⻑は2カ月ぶり。2025年1〜2月のコマツショベルの稼働時間は122.8時間で、前年同期比13.4%改善した。

2025年3月12日

■2 月の中国新⾞販売、トヨタ 15%増 ホンダ・日産は減少

トヨタ⾃動⾞の 2 月の中国の新⾞販売台数は、前年同月比 15%増の 9 万 5800 台だった。買い替えを促す取り組みなどが奏功した。⼀方、ホンダと日産⾃動⾞は中国勢との激しい競争の中で販売を伸ばせず、2 ケタの減少となった。

■大王製紙が中国ベビー用紙おむつ業務⾒直し、⼀部工場資産を売却へ

大王製紙は 6 日、中国の連結⼦会社の工場を同国の紙おむつメーカーに売却すると発表した。ベビー用紙おむつを生産する工場の土地、建屋、生産設備のすべてを譲渡する。中国ではベビー用おむつの競争激化で業績が悪化。好調な生理用品に経営資源を集中し中国事業を⽴て直す。

2025年3月5日

■伊藤忠出資の中国・杉杉集団が法的整理 裁判所が受理

伊藤忠商事が出資する中国の複合企業、杉杉集団が再建型の法的整理「破産重整」⼿続きに⼊った。債権者の申請を中国浙江省の裁判所が25日、受理した。同社は過⼤投資や経営体制の交代などで経営不振に陥っていた。

■鳥貴族、上海に中国本土1号店 全品均一価格も

エターナルホスピタリティグループは居酒屋「鳥貴族」の中国本土での1号店を上海市内にオープンした。日本と同じ全品均⼀価格を導⼊し、値段設定も18元(約370円)と日本と同程度に抑えた。開業に⽴ち会った⼤倉忠司社⻑は「将来的に日本の既存店舗数(約650店)を超えたい」と意気込んだ。