日系企業進出状況(2025年1月)
2025年1月29日
■キユーピー、⾷育で中国にサラダ市場 25 年 2 割増収狙う
キユーピーが中国で⾷育を通じて調味料の販売を広げる。生野菜を⾷べる習慣があまりなかった中国で、町内会などで野菜の栄養を伝える地道な活動を続けており、2025 年度は 500 回近く開催し前年度比 8 割増やす。サラダの市場をつくってマヨネーズの需要を喚起し、同年度に中国事業で 2 割増収を目指す。
■ソリトンシステムズが中国 SI ⼦会社を譲渡、経営資源配分を⾒直し
ソリトンシステムズは 23 日、全額出資する中国連結⼦会社(特定⼦会社)の索利通網絡系統(上海)有限公司(ソリトン上海)の権益 100%を譲渡すると発表した。2 回に分けて全て譲渡することを決議し、第 1 回は 2025 年 3⽉、第 2 回は 2025 年 12 ⽉を予定している。
2025年1月22日
■日本車ブランドの中国新車販売低迷、大手 3 社は 24 年に 7~31%減
トヨタ自動車とホンダ、日産自動車の日系自動車大手 3 社は 9 日、2024 年の中国市場での新車販売台数を発表した。各社とも前年に比べて台数を大きく減らしており、世界最大市場である中国での苦境が一層鮮明になっている。各社は電気自動車(EV)シフトや工場の再編を急いでいる。
減少幅が最も大きいのはホンダで、前年比 30.9%減の 85 万 2269 台だった。日産は 12.2%減の 69 万 6631台、トヨタは 6.9%減の 177 万 6 千台。23 年の新車販売台数も、前年の 22 年に比べ、ホンダが 10.1%減、日産が24.1%減、トヨタが 1.7%減で、特にホンダ、日産は大幅減が続いている。
2025年1月15日
■パナ HD、オッポ・小⽶と相互ライセンス契約 通信特許で
パナソニックホールディングス(HD)は 14 日、スマートフォンや携帯電話に使われる通信規格に関連した特許について、中国スマホ⼤⼿の OPPO(オッポ)および小米(シャオミ)と、クロスライセンス契約を結んだと発表した。契約締結に伴いパナソニック HD は 2023 年にオッポと小米を相⼿に中国と欧州で起こした訴訟を取り下げた。
■中国販売不振に ホンダは 9 年ぶり 100 万台割れ
日本勢の 2024 年の中国販売が 9 日、出そろった。ホンダは 23 年⽐ 30.9%減の 85 万 2269 台で 9 年ぶりに 100万台を下回った。中国⾃動⾞⼤⼿の⽐亜迪(BYD)などとの価格競争に押されている。ホンダと日産は経営統合でコスト競争⼒を⾼める考えだが、中国では突破⼝を⾒いだせていない。
2025年1月8日
■DX ⽀援のイングリウッド、上海現法を設⽴
株式会社イングリウッドが、リテール業界に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の⽀援を⾏うため、中国上海市に現地法⼈「上海英格伍德商业有限公司」を 2024 年 12 月 19 日に設⽴したことを発表した。これは、同社が 20年にわたり蓄積してきた知⾒とノウハウを活かし、中国という巨大市場でさらなる成⻑を目指すための重要な⼀歩である。
■アステラス製薬のゾルベツキシマブ、胃がん⼀次治療で中国承認
アステラス製薬株式会社は、VYLOY(TM)(ゾルベツキシマブ(遺伝子組換え))について、中国の国家薬品監督管理局(National Medical Products Administration : NMPA)から、Claudin(CLDN)18.2 陽性、HER2陰性の切除不能な局所進⾏性または転移性胃腺がんおよび⾷道胃接合部腺がん患者に対する⼀次治療として、フルオロピリミジンおよびプラチナ製剤を含む化学療法との併⽤療法で、承認を取得した。