日系企業進出状況(2022年6月)

2022年6月29日

■ロート製薬が華熙生物海南と合弁、中国で再生医療事業

ロート製薬株式会社は 22 日、中国の世界的バイオテクノロジー企業「華熙生物海南有限公司、株式会社バイオミメティクスシンパシーズを含む複数の企業と共同で、中国海南島に合弁会社を立ち上げると発表した。ロート製薬は、合弁会社を通じて細胞培養用培地の開発・製造・販売を始めとする再生医療事業を推進している。中国における培地事業を迅速に推進すると共に、設立会社による研究開発を基礎とした再生医療事業の発展・持続的成⾧を目指している。

■ロジザードが中国子会社を解散、現地 OEM 提供先が業務継続

ロジザードは 14 日、中国連結子会社の龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司を解散・清算すると発表した。龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司は、現地 OEM 提供先企業が「e-倉管」ブランドで展開している「ロジザード ZERO」の販売代理店となり、中国市場に拡販するとともに、日系企業や現地企業に対し、物流コンサルティングサービスの提供を行ってきたが、現地OEM提供先企業に業務を引き継ぎ、現地法人を解散及び清算することとした。
https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/detail.page?IMNEWS1=3342849

■BMW、中国で EV 反攻 高級車市場で伸びる専業に対抗

独 BMW が電気自動車(EV)専業メーカーに押される中国で巻き返しへの一歩を踏み出した。約 3 千億円かけ建設した遼寧省瀋陽市の新工場を 23 日に稼働した。高級車市場では外資系 4 社が高いシェアを握ってきたが、米テスラや新興企業の猛攻を受ける。BMW は新工場を EV の中核生産拠点に育て、中国販売全体に占める比率を 25%に高める。

2022年6月22日

■三井住友銀⾏、中国市場にて「ESG 預⾦」を取扱開始

株式会社三井住友銀⾏は、中国現地法⼈である三井住友銀⾏(中国)有限公司において、お客さまのESG/SDGs への取組サポートを目的として、中国市場にて新商品「ESG 預⾦」の取扱を開始した。「ESG 預⾦」とは、SMBCCN がお客さまからお預かりする預⾦を ESG 分野のファイナンス全般に充当することで、中国市場のお客さまにESG/SDGs 分野に対する運用機会をご提供する商品である。SMBCCN は、第三者評価機関の支援を得て「SMBCCN ESG 預⾦フレームワーク」を策定の上、6 月 1 ⽇(⽔)より本商品の取扱を開始している。

■ジーエヌアイ傘下の北京コンチネント、じん肺治療薬で被験者初登録

創薬開発のジーエヌアイグループは 13 ⽇、中国連結⼦会社の北京康蒂尼薬業有限公司(北京コンチネント)がじん肺治療薬「ピルフェニドンカプセル(F647)」の第 3 相臨床試験の最初の被験者を 6 月 7 ⽇に登録したことを公表した。じん肺治療薬は、北京コンチネントの主⼒製品であるアイスーリュイ

2022年6月14日

■江崎グリコ「ビスコ」、健康意識が⾼まる中国で本格販売

江崎グリコは 5 ⽉ 31 ⽇、中国連結⼦会社の上海江崎格⼒高食品有限公司を通じて、⼦どものすこやかな毎⽇をサポートするクリームサンドビスケット「ビスコ(中国語名称︓必思可)」を中国にて本格販売開始した。現在、中国で⼦ども向け菓⼦市場において健康意識が高まる中、昨年 10 ⽉から EC サイトにて「ビスコ大袋<ミルク味>」「ビスコ大袋<いちご味>」の先⾏販売を開始し、今年 5 ⽉よりオフライン店舗にて「ビスコ大箱<ミルク味>」「ビスコ大箱<いちご味>」の販売を開始した。「ビスコ」を通じて、中国のお客様へ新たな食習慣を提案し、食から健康づくりへの貢献を目指す。

■本田新モデル「無限フィット」、中国で正式発売

広汽本田(広汽ホンダ)は 6 ⽉ 6 ⽇、中国仕様フィットの新モデル「無限(MUGEN)」を正式発売した。価格は 9万 6800 人⺠元(約 190 万 4000 円)から。第 4 世代中国仕様のフィットから進化させ、新たなスポーティモデルとなる「無限フィット」である。無限フィットは、ホンダ専門のアフタースポーツブランド「無限」のエアロパーツを各種装着。フロントスポイラーやシルバーのフロントグリルが採用されて存在感ある顔つきとなったほか、リアスポイラーも派⼿なデザインが採用されている。⽇本で販売されるフィット向けの無限アクセサリーともやや異なるデザインで、精悍さが強調されたスタイルという。

2022年6月7日

■村⽥製作所、中国で環境配慮型⽴体駐⾞場を竣⼯

株式会社村田製作所の中国における⽣産⼦会社、無錫村田電⼦有限公司は 5 月 23 ⽇に村田製作所グループ初の環境配慮型⽴体駐⾞場を竣⼯した。村田製作所グループは「気候変動対策の強化」を重点課題とした事業運営に取り組んでおり、⽴体駐⾞場は両⾯発電パネルを取り⼊れて裏⾯でも反射光を受けることで、発電効率を大幅に引き上げ、地域の CO2 排出量削減に貢献する。また、同社により、スマート⼯場とグリーン(環境配慮型)⼯場の建設を今後も続け、企業の持続可能な発展の実現を加速し、⽣産効率を向上させて環境保護にも尽⼒していく考え。

■三菱ケミカル HD、天然系負極材の製造能⼒を中国で拡充

三菱ケミカルホールディングスは 30 ⽇、中国グループ会社の⻘島雅能都化成有限公司と関連会社の⻘島菱達化成有限公司において、リチウムイオン電池向けの新規開発製品である低膨張を特特⻑とする天然系負極材の製造能⼒を、現在の 2,000 トン/年から 12,000 トン/年に増強することを決定した。また、負極材の供給体制について従来の⽇本および中国に加えて欧⽶での製造販売の検討を開始。リチウムイオン電池は、世界的な環境意識の高まりから電気⾃動⾞(EV)を中⼼とした⾞載用途の需要が急速に拡大している。