日系企業進出状況(2022年4月)
2022年4月26日
■ユニ・チャーム、天津・江蘇工場で再生可能電⼒を導⼊
ユニ・チャーム株式会社は、2022 年 4 月中旬より中国の天津工場、江蘇工場に再生可能電⼒を導⼊することを発表した。この再生可能電⼒の導⼊により、天津・江蘇の2工場で排出する⼆酸化炭素(CO₂)を年間で約 9,300tCO₂削減することを目指する。今回の再生可能電⼒の導⼊は、三菱 HC キャピタル株式会社の現地子会社と「電⼒販売契約」を結ぶことによって実施する。対象となる当社工場は、尤妮佳生活⽤品(天津)有限公司の天津工場と、尤妮佳生活⽤品(江蘇)有限公司の江蘇工場である。
■中国・⻑春市の主要企業が再稼働 トヨタ「生産準備中」
中国東北部の吉林省政府は 18 日、同省⻑春市の主要企業が全て稼働を再開したと発表した。同市は 3 月 11 日から事実上の都市封鎖(ロックダウン)となり企業活動が制限されていた。市内に本拠を置く国有自動⾞大手の中国第⼀汽⾞集団は⼀部工場で生産も再開。第⼀汽⾞はトヨタ自動⾞と乗⽤⾞の合弁工場も運営するが、トヨタの中国法人によると「生産再開の準備を進めている」段階という。
2022年4月19日
■「BYD ジャパン」「みずほリース」提携、商用 EV 共同普及へ
BYD ジャパンは、みずほリースと脱炭素社会に向けた商用 EV 普及への取り組みを進めるため、業務協定契約を締結したと発表した。商用 EV 普及の取り組みを進めるための業務協定では、BYD ジャパンが培った電気バスに関する知⾒と、みずほリースがさまざまな分野で培ったファイナンスのノウハウを活用、環境に優しい商用 EV の普及を図って脱炭素社会の実現に貢献する。BYD ジャパンは、⼩型電気バス「J6」、大型電気バス「K8」を販売している。2015 年に中国⾃動⾞メーカーとして初めて日本に電気バスを納入以降、現在では国内電気バスシェアの約 7 割にあたる累計 64 台の電気バスを納入している。
■ホンダ中国新⾞販売 3 割減、コロナ感染拡大響く
ホンダが6日発表した中国における3月の新⾞販売台数は、前年同月⽐33・2%減の10万1061台であった。2 カ月ぶりに前年実績を下回った。中国での新型コロナウイルスの感染拡大により中国各地で都市封鎖に踏み切る都市が相次いでおり、部品調達に⽀障が生じて減産を余儀なくされたことが販売にも響いた。
2022年4月12日
■3 月の中国新⾞販売、トヨタ横ばい ホンダ・日産 3 割減
日系⾃動⾞大手 5 社の 3 月の中国での新⾞販売実績が 8 日出そろった。トヨタ⾃動⾞は前年同月⽐ほぼ横ばいだったが、ホンダと日産⾃動⾞は 3 割減となり、マツダと三菱⾃動⾞も 5 割減と苦戦した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた生産の落ち込みの影響が広がっている。
2022年4月5日
■アダストリアが中国展開加速、調達・物流の統括子会社を設⽴
アダストリアは 16 ⽇、中国での調達と物流を統括する「賽愛思国際物流(上海)有限公司」を上海市浦東新区(自由貿易区)に新設したと発表した。中国事業の拡大に向けた物流インフラの強化や、同社のグローバルビジネス全体の在庫効率の向上を目指すという。資本⾦は 1 億円。アダストリアは、中国を同社のサプライチェーンにおける重要な⽣産拠点であるとし、2025 年に向けた成⻑戦略において、中国市場での事業を重要な成⻑ドライバーと位置付けている。中国での事業成⻑を加速し、現地におけるサプライチェーンの効率化を図るために、今回の新会社設⽴に至ったという。