日系企業進出状況(2026年8月)

2026年8月20日

■ハイレックスが上海に新会社、大型ドアモジュール現地生産強化

自動車用コントロールケーブルで世界シェア首位のハイレックスコーポレーションは19日、海外特定子会社となる「上海海徳世汽車零部件有限公司」の設立手続きが上海市金山区で完了したと発表した。新会社は現地でのドアモジュールの製造および販売を行う予定で、資本金は3500万元(7億8800万円相当)だ。出資比率は重慶海徳世拉索系統(集団)有限公司が80%、張屏氏が20%となる。設立は2026年7月を予定しており、現地生産体制を大幅に強化することで、急増する需要を確実に取り込む方針だ。ドアモジュールは製品サイズが大きいため、需要地である顧客の近隣に生産拠点を設けることが優位と判断された。同社は現地での対応力を高め、さらなる受注拡大と中長期的な業績向上を目指す。

■サイバーステップが信華信技術と提携、日本向けAIコールセンター開発

オンラインゲーム開発などを手がけるサイバーステップホールディングス株式会社は、2026年8月17日に中国の信華信技術股份有限公司(Hi-Think Technology, Corp.)とDIRECT CHINAとの間で、日本市場向けAIコールセンターサービスの共同開発および商用展開を目的とする戦略的業務提携に関する基本合意書(MOU)を締結した。この提携により、サイバーステップHDは、信華信が保有するAIコールセンター基盤と、NAXAのAI音声・ナレーション技術を組み合わせることで、日本企業が安心して利用できるAIコールセンターサービスの開発と商用化を目指す。実証実験は2026年10月に開始予定で、その結果を踏まえて商用化の可否を判断する。

2026年8月7日

■アツギ中国子会社が120人削減、自動化設備の導入で

繊維製品メーカーのアツギは3日、中国連結子会社の煙台阿姿誼靴下有限公司で希望退職による人員削減を実施すると発表した。削減人数は120人で、完了は2026年8月末を予定。煙台阿姿誼靴下有限公司は、中国におけるアツギグループの生産拠点として2024年12月の竣工以降、自動化設備の導入等を通じて生産性を向上。同件は、これらの施策の進展に伴い、今後の生産体制に見合った適正な人員規模への見直しを行うことに加え、足元の需要環境の変化を踏まえ、早期の業績回復および収益構造の改善を図ることを目的とした構造改革の一環として行う。

■日本シイエムケイが依頓電子と戦略提携、配線板で生産・技術協業

車載用プリント基板(PCB)大手の日本シイエムケイ(CMK)は、中国の広東依頓電子科技(エリントン)と戦略提携に関する合意書を締結した。これまで両社が製品取引で培った信頼関係を軸に、生産や販売での協力にとどまらず、設計・技術・購買といった多角的な領域で相互連携を深めていく。
提携の背景には、EV化やSDV(ソフトウェア定義車両)化の加速に伴い、車載用基板市場で急速に高まる「高機能化・高信頼性」と「厳しいコスト競争力」の両立という課題がある。
日系自動車メーカー向けに強固な基盤と高度なビルドアップ技術を持つ日本シイエムケイと、大量生産体制やコストパフォーマンスに長けたエリントンが互いの強みを補完。新技術開発の迅速化や原材料調達の最適化を通じ、グローバルでの営業力と技術力を大幅に強化する。両社は本提携を通じて変化の激しい市場環境に対応し、企業価値の向上と新たな収益源の獲得を目指す。