認証機関の CCIC と CQC の違い

よく耳にする CCIC と CQC は、どちらも重要な中国の認証機関だと思いますが、その違いがよくわかりません。

 最近、ちょうど動きがありました。6 月 5 ⽇、国務院国資委(国有資産監督管理委員会)は公告を発表し、中国検験認証(集団)有限公司(以下、中検集団または CCIC)を監督管理することを伝えました。これにより、中検集団は、国資委の 97 社の監督管理下の一つとなりました。
 中検集団は検査・測定認証の総合的な認証集団(グループ)で、1980 年に国務院の許可を得て設⽴された「検査、鑑定、認証、試験」を主業とする総合的な品質サービス機構です。組織変更が頻繁に⾏われてきたので、わかりにくいのですが、現在、中国検験認証集団(CCIC)には、傘下に中国品質認証センター(CQC)があり、主にこの CCICと CQC の 2 つのブランドで各種の業務プラットフォームを設置しています。
 また、中国内外の機関ネットワークが完備しており、30 以上の国(地域)の主要港と貨物集散地に機構を設置して、2 万人近くの従業員と数百ヵ所のラボ(実験室)を設置している巨大組織です。所有する国際ライセンス 100 項目、国家級政府機関ライセンス 250 項目余り、国内省・市級政府機関ライセンス 100 項目余りを保有し、貿易、製造業、消費財、サービス業の 4 つの分野をカバーしています。
 CQC は、中国に 12 の製品認証ブランチと 36 の管理システム認証ブランチがあります。15 の国際(認証)組織に参加しており、24 ヵ国の 49 の認証機関との協⼒関係を確⽴して、世界中の顧客に国際認証サービスを提供しています。

 CCIC と CQC を比較すると、どちらも中国における主要な品質認証機関ですが、役割や規模に違いがあります。CCICは「検査」「鑑定」「認証」「試験」を主要業務とし、中国政府指定の再生資源や中古機械電気設備の船積み前検査等を提供しています。一方の CQC は、中国最大の品質認証機関であり、主に製品の品質認証を担当し、中国強制認証(CCC 認証)を含む多くの認証サービスを提供しています。
 規模や影響⼒の⾯では、CCIC は国際的な検査機関として広範な業務を⾏っており、CQC は品質認証に特化しています。どちらも巨大組織ですが、それぞれの専門分野で重要な役割を果たしているといえそうです。

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