増加する冒認(抜け駆け)出願に対策を

中国企業に冒認(抜け駆け)出願される日本の商標が多いと聞いていますが、実態はどうなっていますか。

 ――非常に多くなっています。他社に取られる前に出願することが基本、貴社の⼤切な知財をしっかり保護しておく必要があります。最近も関⻄のサブカルグッズを扱う会社で、同社のブランド名 「●●●bancy」に似せた「●●●bbancy」が⾒つかりました。これから越境 EC を検討するというので、商標出願を検討するため類似調査を⾏ったところ、すでに⼭東省の会社に冒認出願されていたわけです。
 この寧波の中国企業は、第 5 類から 35 類まで、計 15 分類の「●●●bbancy」を 2019 年~2020 年の間に登録しています。

 しかし、「●●●bbancy」を百度の検索サイトにかけましたが、中国での商品はヒットされませんでした。これだけの出願登録をしていながら、検索しても出てこないというのは、あきらかに異常です。また、寧波●●はその時点で、150 以上の商標の冒認出願をしていることがわかっています。

 また、福岡のアウトドアグッズ等を扱う会社の商標「●●● MARKS」も⼭東省の会社にアウトドア関連の分類を複数出願されました。まだ登録される前に発覚したので、異議申し⽴てを弊社から申請し、今年の初めに登録を却下させるに成功しました。却下できたのは、この⼭東●●器具有限公司という会社が悪質で、日本の有名な商標(著名人の人名もありました)を狙って、たくさん出願登録していることがわかったからです。その却下を受けて、いま、その区分の出願を⾏っているところです。

 最近、弊社が携わった案件だけでもこの調子で、数か月に 1 度のペースで冒認出願された、取り戻してくれ︕という相談がきます。冒認出願されてしまえば、どの会社も憤り心頭でやる方ないわけですが、三年間不使⽤審判請などで取り戻すとなると費⽤も手間もかかり、取り戻せればよいですが、取り戻せないケースも多い。
 どちらの会社も、海外の展示会に出展したとか、テスト的に輸出してみたとか、何か原因があるのが普通です。地域は、やはり中国、台湾、香港の中華圏が危険ということも御承知の通りです。
 こうした事例は具体的なことを公表しにくいところがありますが、それも冒認出願トラブルが増える要因かもしれません。もし貴社の商標が心配になったら、ご相談いただければ、無料で類似商標調査に対応しているので、気軽にお声がけください。

以上