日系企業進出状況(2023年9月)

2023年9月27日

■ニトリ香港進出 32 年までに 20 店、中国住宅不況「好機」

ニトリホールディングス(HD)が香港に進出する。22 日に 1 号店を開く。2032 年までに 20 店舗まで増やす予定だ。海外事業担当の武⽥政則・取締役が取材に応じ、中国の住宅不況はシェア拡大の「チャンスになる」と述べ、中国本⼟・香港で積極出店を続けると表明した。

■ヤマハ発動機、中国⼆輪合弁パートナーが変更へ

ヤマハ発動機は 15 日、中国の⼆輪製造合弁会社「株洲建設雅⾺哈摩托⾞」の合弁パートナーが変更になると発表した。変更は11月の予定。ヤマハ発の株式持ち分⽐率は44・23%のまま変わらない。現パートナーの重慶建設机電が、保有する合弁会社の株式(持ち分⽐率50%)を浙江春風動⼒股份(CFMOTO)に譲渡することで合意した。

2023年9月20日

■ダイトウボウ、業績悪化の上海子会社を解散へ

ヘルスケア・ニット企画・アパレル OEM・ユニフォーム・不動産を展開するダイトウボウは 29 日、全額出資する中国連結子会社の上海大東紡織貿易有限公司(下記、上海大東)の業績が急速に悪化したため、上海大東の解散および清算すると発表した。

■⽥中貴⾦属が光明派特と提携、燃料電池用電極触媒を現地製造

⽥中貴⾦属工業は 12 日、中国の関連会社である成都光明派特貴⾦属有限公司(成都光明派特貴⾦属)との間で、燃料電池用電極触媒製造技術に関する技術援助契約を締結したと発表した。本締結により、⽥中貴⾦属グループとして、増加する中国国内での燃料電池用電極触媒の需要に対応する。

2023年9月13日

■半導体商社リョーサン、中国 EV 開発大手と合弁 安定調達狙う

中国の電気⾃動⾞(EV)開発⼤手、阿爾特汽⾞技術(IAT)は 4 日、日本の半導体商社リョーサンと四川省成都市に合弁会社を設⽴することで合意した。米中対⽴が先鋭化するなか、世界最⼤の EV 市場の中国で半導体の安定確保を進めたい IAT と、中国での販路拡⼤を狙うリョーサンの思惑が⼀致したとみられる。

■パナ HD、大連のソフト開発員 4 割増 海外最大級 1000 人

パナソニックホールディングス(HD)が中国でソフトウエアの開発機能を拡充している。遼寧省⼤連市に持つ拠点の開発人員を約 1000 人と、2020 年⽐で 4 割増やした。海外のソフトウエア開発拠点としてグループ最⼤規模だ。あらゆるモノがネットにつながる IoT や人⼯知能(AI)による家電などの開発を強化する。

2023年9月5日

■ナガオカ⼤連子会社が⼤口受注、契約額は 6 億円

ナガオカは 18 日、中国子会社の那賀設備(⼤連)有限公司について、スクリーン・インターナルを⼤口受注したと発表した。那賀設備(⼤連)が以前納⼊した中国のプロピプロピレン・プラントにおいて設備更新需要があり、納⼊実績のあるナガオカ製品が採用された。また本件受注により、他の案件も含めた生産計画の⾒直しを⾏うという。

■塩野義「フロモックス小児⽤細粒」、中国で販売開始

塩野義製薬は 29 日、提携先の北京華衛医薬有限責任公司を通じて、経口セフェム系抗生物質製剤「フロモックス⼩児用細粒」(以下、「本剤」)の中国販売を開始したと発表した。なお本剤は、本年 1 月に国家医療保険償還医薬品リスト(National Reimbursement Drug List「NRDL」)に収載されて、⼩児の感染症に対する新たな治療選択肢として貢献することが期待される。