日系企業進出状況(2022年12月)
2022年12月27日
■ユニ・チャームが中国でペット⽤品開拓、吉家寵物と提携
ユニ・チャームは、中国のペットフード⼤手、江蘇吉家寵物⽤品有限公司(JIA PETS)と資本・業務提携すると発表した。JIA PETS が運営する EC 総合旗艦店では他社製品の販売も⾏っており、EC 店舗の運営ノウハウや販売によって取得した顧客データを活⽤した商品開発や販売戦略の⽴案・実⾏においても独⾃の優位性を有している。今回の資本業務提携を通じて、JIA PETS 持つ販売⼒や地域ネットワークと、ユニ・チャームが⻑年培った商品開発⼒や生産⼒を融合することで、中国消費者のニーズを捉えた商品の開発を⾏い、中国におけるペットケア事業の⾶躍的な拡⼤を目指す。
2022年12月21日
■眼鏡の愛眼、中国から撤退 コロナで業績回復⾒込めず
眼鏡販売の愛眼は、北京市や天津市で直営店とフランチャイズ店計 6 店舗を運営していたが、ゼロコロナ政策を受けて店舗休業が続き、業績が悪化。⿊字回復は極めて困難とみて 11 月 28 日、中国事業を撤退すると発表した。同国で直営店などを展開する現地子会社を解散する。撤退に伴い 2023 年 3 月期に特別損失として 1 億 1000 万円を計上する。子会社はコロナ禍前の 2015 年 12 月期から 7 期連続で最終赤字を計上しており、21 年 12 月期の赤字額は 1300 万円だった。「コロナ禍の影響が加わり、⿊字転換は極めて困難」(同社)と判断したため、撤退に踏み切る。
2022年12月13日
■三菱⾃の新型「アウトランダー」、中国で投⼊
三菱⾃動⾞工業は 11 月 21 日、中国生産・販売合弁会社の広汽三菱汽⾞有限公司(広州汽⾞集団との合弁)を通じて、新型クロスオーバーSUV「アウトランダー(中国語名︓欧藍徳)」の現地販売を開始したことを発表した。新型『アウトランダー』は「威風堂堂」を商品コンセプトに掲げた三菱⾃動⾞のフラッグシップモデルです。中国仕様では 1.5L 直噴ターボエンジンを搭載して 48V マイルドハイブリッドシステムを採用、最高出⼒は 120 kW、最大トルクは 280 N・m とした。ターボエンジン特有の低中速から⽴ち上がるトルク特性にマイルドハイブリッドのモーターアシストを加えることで、滑らかで扱いやすい加速性能と低燃費を実現している。また、新開発プラットフォームや大幅に進化を遂げた電⼦制御 4WD とS-AWC*2 によって、様々な路⾯状況で安⼼・安全な⾛⾏を可能にしている。
■三菱ケミの MTC 食品パーク、上海で竣工
三菱ケミカルグループは 11 月 25 日、中国・上海市に食品関連の製品を対象とした市場・技術開発の拠点として、マーケティングテクニカルセンター食品パーク(MTC食品パーク)を 11 月 21 日に竣工し、記念式典を開催したと発表した。MTC食品パークは、三菱化学(中国)管理有限公司(中国・上海市)の分公司として開設。これまで日本で⾏っていた中国向け開発品の機能評価やアプリケーション開発機能を移管し、分析作業などを⾏う実験設備を設置した。開発体制や顧客との窓口を一本化し、食品の試作や評価分析を可能とするMTC食品パークを中国国内に設置することで、多様化する中国市場のニーズに対し、当社グループが持つ幅広い技術や製品群の組み合わせによる多彩なソリューションを迅速に提供できる体制を整えた。
2022年12月6日
■ダイハツが中国 CATL と戦略提携、EV バッテリー安定供給
ダイハツ工業はリチウムイオン電池⽣産で世界第 1 位の CATL(寧徳時代新能源科技︓中国)と日本での e モビリティを促進するためのバッテリー供給とバッテリー技術に関する戦略的協⼒の覚書提携を合意したと発表した。また CATL とダイハツは、両社の技術を結集することで、CTP(Cell-to-Pack)や BMS(バッテリーマネジメントシステム)などの高度なバッテリー技術の実現に取り組む予定としている。このパートナーシップは、CATL のグローバル展開にとっても⼀つの重要なステップである。日本や東南アジアを含む市場で種々の協⼒を模索できるようになり、e モビリティへの移⾏とカーボンニュートラルの目標に向けてグローバルに展開して⾏くことが想定されている。
■カルビーが中国展開加速、キッズ向けスナック販売強化
カルビーは⼦どもたちの健やかな暮らしをサポートするスナックについて、中国本⼟で今年 11 月から販売を強化すると発表した。近年、中国におけるキッズ向けスナック市場は急速に拡⼤しています。中国のお客様からも「12 才の⼦どもに安心して食べさせられる商品をつくってほしい」という声をいただいたことから、これを好機と捉え、今般、中国のキッズ向けスナックの販売を強化する運びとなった。カルビーグループがこれまで国内で培った商品開発⼒を活かした、高品質で付加価値の高い商品を取り揃え、中国の EC サイトを中心にオフライン店舗においても販売していくと指摘されている。