日系企業進出状況(2022年8月)

2022年8月30日

■博報堂が美団と戦略提携、日中クロスボーダービジネス⽀援

株式会社博報堂 DY ホールディングスは 23 日、研究開発部門マーケティング・テクノロジー・センター(以下 MTC)が飲食店レビューやデリバリー事業を⼿がける「美団」の広告部門 Solid Bit と、日中クロスボーダービジネス支援のために、共同研究及び共同ソリューション開発を目的とした戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。今回の戦略的パートナーシップによって、博報堂 DY グループのマーケティング・テクノロジーに関するソリューション開発⼒と、美団が保有するビッグデータ等のリソースを掛け合わせることが可能となる。

■オンワード HD、オーダーメイドブランド「KASHIYAMA」中国における事業エリアを拡大

オンワードホールディングスは 23 日、子会社であるオンワードパーソナルスタイルが展開するオーダーメイドブランド「KASHIYAMA(カシヤマ)」において、中国における事業エリアを拡大する。江蘇省の省都である南京市に 8 ⽉ 18 日「KASHIYAMA 南京⾦陵店」をオープンしたのに続き、今後年内に 5 つのエリアにショップをオープンする予定ということを発表した。この度、オープンした江蘇省南京市に加え、江蘇省無錫市、⼭東省⻘島市など 5 つのエリアに出店を予定していく。グループ現地法人である恩⽡徳時尚貿易(中国)有限公司による地域に根差した店舗運営による事業エリアの拡大と、現地 EC サイトとの連動を図り、リアルとネットの双方から、オーダーメイドの新しいスタイルを提案する。

2022年8月23日

■中国、40度超の熱波続く、トヨタが四川合弁工場の操業停止、電力ひっ迫受け

トヨタ自動車は 16 日、四川省成都市にある合弁工場の操業を 20 日まで一時停止すると発表した。四川省政府が14 日、電力の需給ひっ迫を理由に製造業の各企業に休業を指示したことを受けたという。中国各地で最高気温が40度を超える熱波が続いている。中国最⾧の河川、⾧江の水位が、少雨により歴史的な低さを記録。四川省では空調のための電力需要が高まる一方で、水力発電の水が不足。四川省政府は「企業が市民に電力を譲る」とのスローガンを掲げ、工業用電力の供給を制限し、多くの企業に今月 15~20 日の生産を停止するよう指導した。

■ジオマテックが中国子会社を譲渡、経営資源を国内集約

ジオマテックは 4 日、中国連結子会社である吉奥馬科技(無錫)有限公司の全出資分について、厦門鏵龍投資管理有限公司(厦門市)に譲渡すると発表した。2002 年 6 月に設立された吉奥馬科技(無錫)有限公司は、主に液晶表示パネル用基板、車載機器用カバーパネル等の成膜加工を主体とし、同社連結子会社として事業を継続していた。しかし、中国市場においてスマートフォン向け液晶パネル関連製品への要低迷が継続し回復の見込みが厳しいこと…などから、今後の事業展開及び方向性を勘案し経営資源を日本国内へ集中することが最優先であると判断した。

2022年8月16日

■三菱電機ビルソリューションズ、京東本社ビル向け 123 台納⼊

三菱電機ビルソリューションズ株式会社は 2 ⽇、中国で昇降機事業を展開している上海三菱電梯有限公司を通じて、中国の電子商取引(E コマース)⼤⼿、京東集団が建設した⼤規模オフィスビル「京東集団本社ビル」の二期工事向けに、エレベーター123 台を納入したことを発表した。今回納入したエレベーター123 台の内、⾼層ビル向けの⼤容量エレベーターを採⽤している。複数台の群管理⽅式及び、エレベーター⾏先予報システム(Destination OrientedAllocation System、)に対応した⼤容量エレベーターの納入により、⼀度に多くの利⽤者を効率的に輸送し、ビル内交通量の緩和や快適な移動に貢献するとしている。

■クラシエ薬品 漢方薬の安定供給に向けて中国に新工場を建設

クラシエ薬品株式会社は、中国⼭東省威海市に中国では二つ目となる新工場を建設することを発表した。新工場は漢⽅薬の原料となる⽣薬の刻み工程と原薬であるエキス粉末の製造工程を有し、⽣薬保管倉庫も併設する。2023 年での稼働開始を目指し、国内外の既存工場と合わせてエキス粉末の⽣産能⼒の増強を図る。⾼齢化の進展やセルフメディケーションの更なる浸透などで、今後、医療⽤漢⽅薬、⼀般⽤漢⽅薬ともに国内の需要が拡⼤すると考えることから、今次中国においてエキス粉末の製造プラントを増設し、漢⽅薬の供給体制を増強する。

2022年8月3日

■イオンディライト、中国子会社が増資実施

イオングループで施設管理をするイオンディライトは 26 日、中国の連結子会社「永旺永楽(中国)物業服務公司」の会社形態を 10 月に「物業服務公司」から「投資性公司」に変えると発表した。異業種に出資できるようになり、環境関連ビジネスなどへの投資を通じて事業拡大を図る。そのため、中国事業統括会社に対して増資を実施し、増資額は6,800 万元(約 13 億 7,400 万円)ということを決議した。イオンディライト社は、中国での更なる成⻑に向けて、各地域で事業基盤を有する物業管理会社や新規事業獲得を目的とした異業種企業への M&A の積極化を通じて、中国全土への事業拡大を加速していくため、会社形態をより広範な業務が可能となる投資性公司に移⾏するとしている。