今週のトピックス(2024年12月)
2024年12月25日
■中国、25年前半にも⽇本産⽔産物の輸⼊再開
中国政府は2025年前半にも日本産⽔産物の輸入を再開する検討に入った。東京電⼒福島第1原⼦⼒発電所の処理⽔の海⽔サンプルを検査し、安全性を確保しうると判断したもようだ。対中追加関税の強化を掲げるトランプ次期⽶政権の1⽉の発足をにらみ、日本との関係改善を急ぐ。
■中国全人代、25年3月5⽇に開幕 経済成⻑目標を公表
全国⼈⺠代表⼤会(全⼈代)常務委員会は25日、2025年の全⼈代を3⽉5日から北京で開くと決めた。国政助⾔機関である全国政治協商会議(政協)は3⽉4日に開幕する。
■中国、24年のゲーム機市場5割増 「⿊神話:悟空」効果
調査会社の伽馬数据(ガンマデータ)などは24日までに、2024年に国内のコンソール(ゲーム専用機)関連市場が約44億元(約970億円)と前年比55%増加したと発表した。中国発のソフト「⿊神話:悟空」のヒットが主因だ。スマートフォンで遊ぶモバイルゲームが主流の中、市場が盛り返した格好だ。
2024年12月18日
■中国のレアアース⽣産枠、10年前の3倍近くに
中国がレアアース(希土類)の⽣産枠を広げている。2024年は前年⽐6%増の27万トンとなる⾒通しで、10年前の3倍に近い⽔準だ。レアアースは電気⾃動⾞(EV)向けの高性能磁⽯などに⽋かせない原料で需要の拡大が続く。
■中国、11月の⼯業⽣産5.4%増 ⾞・⼯業ロボット伸びる
中国国家統計局が16日発表した11月の⼯業⽣産は前年同月を5.4%上回った。伸び率は10月の5.3%からわずかに拡大した。電気⾃動⾞(EV)など新エネルギー⾞や⼯業⽤ロボットなどの⽣産が増えた。主要産品の⽣産量をみると新エネ⾞は51.1%増だった。⼯業⽤ロボットは29.3%、集積回路は8.7%増えた。
■11月中国の新築住宅価格、主要都市7割で下落
中国国家統計局が16日発表した11月の主要70都市の新築住宅価格動向によると、前月⽐で価格が下落したのは全体の70%にあたる49都市だった。10月から14都市減った。18カ月連続で半数を上回る都市で値下がりした。前月⽐で上昇したのは17都市で、10月から10都市増えた。横ばいの都市は4都市だった。
2024年12月11日
■中国、ガリウムなどの対米輸出禁止 半導体規制に対抗
商務部、半導体材料に使うガリウムやゲルマニウムなどデュアルユース(軍民両用)に関連する重要鉱物の米国向け輸出を禁止すると発表した。米国による半導体輸出規制への対抗措置とみられる。輸出管理法に基づく措置で、3日から適用した。レアメタル(希少金属)の一種であるアンチモニーなどの米国向け輸出も禁止した。
■中国消費者物価、11月0.2%上昇 10カ月連続プラス
国家統計局が9日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.2%上昇した。中国人の食卓に欠かせない豚肉や野菜などの値上がりで10カ月連続のプラスだった。上昇率は10月の0.3%から0.1ポイント縮小。
■中国、11月輸出6.7%増 PC関連伸び8カ月連続プラス
中国税関総署が10日発表した11月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同月比6.7%増の3123億ドル(約47兆円)だった。パソコン関連や玩具などの出荷が伸び、8カ月連続のプラスとなった。
■中国新興EVの11月販売が好調、トップは理想汽車で5万台弱
中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年11月の新車販売(納車)台数を発表した。
1 位:理想汽車(Li Auto):11 月の販売台数は、前年同月比18.8%増の4万8740台。1~11月の累計販売台数は44万1995台。
2 位:零跑汽車(Leap Motor):前年同月比117.0%増の4万169台で、初めての4万台超え。1~11月の累計販売台数は25万1207台。
3 位:AITO:華為技術(ファーウェイ)と自動車中堅の賽力斯集団(SERES)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の11 月の販売台数は、前年同月比54.6%増の3万6842台。1~11月の累計販売台数は38万9566台と新興勢2位の座を維持。
なお、業界最大手の比亜迪(BYD)は11月の販売台数が前年同月比68%増の50万6804台と2カ月連続の50 万台超えを達成。1~11月の累計販売台数は40%増の375万7336台となった。このまま順調にいけば、2024 年の年間販売台数は420万台を超え、過去最高を更新する見込み。
2024年12月4日
■中国おもちゃ「ニエニエ」 社会のストレス、こねて解消
中国でおもちゃ「捏捏(ニエニエ)」が人気だ。解压玩具と言われる。⼿のひらサイズで、こねたり握ったりすることで、⼼理的なストレスを軽減しリラックスできる。握っているときは形が変わるものの、すぐ元に戻る独特の触感が好まれている。
■中国製造業景況感、2カ月連続50超え 11月受注増
中国国家統計局が30⽇発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3だった。前月より0.2ポイント高く、2カ月連続で好調・不調の境目である50を上回った。
■中国からの移住、コロナ後に増加 統制強化が不安⾼める
中国からの移⺠が増えている。国連が7月に公表した人口推計によると、外国への移住者から同国への移住者を差し引いた2023年の純移⺠数は前年の2倍近くに急増した。政府の統制強化や景気の⻑期停滞が将来不安をかき⽴て、海外に活路を求める動きが広がったとみられる。