GB 規格適合性宣言を⾏うための適合性試験とは

当社では、特殊飲料⽤容器の製造、販売を⾏っています。現在、その容器を装填した飲料を中国向けに販売したいと考えており、当社製品の中国国家標準規格(GB 規格)の適合性を調べています。
以下の質問について教えてください。
1)原材料が全て GB 規格に適合していれば、GB 規格適合と宣言して良いでしょうか︖製造工程等の要求事項はありますか︖
2)もし原材料以外に製造工程等、他の要素が関係ないということであれば、GB 規格適合の原材料を使⽤した弊社製品は「GB 規格適合」と宣言してもよいのでしょうか︖その場合、原材料メーカー側で証明書等は必要ですか。
3)原材料メーカーから GB 規格適合証明を受領出来ない場合、GB 規格適合との宣言はできないという理解で宜しいでしょうか。
4)顧客へ報告する「GB 規格適合」適合証明書は、正式なフォーマットのようなものがありますか。

 ―― 以下、ご質問に回答します。
1.原材料が GB 規格(GB9685-●●●●)に適合していれば、GB 規格適合と宣言してよいか?

 試験をしなくても GB 規格適合を宣言することは可能だが、一般的には、 適合性宣言書を作成するプロセスは、化学物質メーカー⇒中間材料メーカー⇒最終製品メーカーとなっている。実際のサプライチェーン通りに上流メーカーから下流メーカーに適合性宣言を提示するが、その適合性宣言には、使用制限・適合した中国の法律/基準等の情報を提示する必要がある。下流メーカーはそれに従い、製品を製造し、リスク評価・適合性宣言等を行う。

2.もし原材料以外に製造⼯程等、他の要素が関係ないなら、GB 規格適合の原材料を使⽤した弊社製品は「GB規格適合」と宣言してもよいのか。その場合、原材料メーカー側で証明書等は必要となるのか。

原材料メーカーから関連の証明書等を提供してもらえば、自己宣言することが可能である。

3.逆に原材料メーカーから GB 規格適合証明を受領出来ない場合、GB 規格適合との宣言はできないとの理解でよいか。

 その通りだが、原材料メーカーより GB 規格適合証明を受領出来ず、GB 規格適合と宣言した場合、かなりのリスクを負うことになる。ペナルティを課せられる可能が高いので、十分注意が必要だ。

4.顧客へ提供する「GB 規格適合」証明書の公式な規格(様式)はあるか?

 正式なフォーマットはないので、⾃由に書式をつかってよい。

 もし、上流メーカーが関連の適合性宣言を提供できないが、製品を出荷、販売したい場合、GB 規格適合性試験を⾏った⽅がよい。必要な情報は、以下の資料を参照してください。

 GB 規格適合試験は、⾷品接触製品に使⽤されている原材料、製造工法等が変わってなければ、一度実施すればよい。ただし、中国税関の監督管理上、約 1 年〜3 年ごとに最新状況を求めてくることがある。求められたら、その度、新しく試験して適合であることを証明すればよい。
 費⽤は他の認証試験と比べればそれほどかからないが、具体的な製品情報を提示いただければ費⽤を積算します。

※桜葉コンサルティングでは、中国認証機関の代理店として「GB 規格適合試験」の代理申請を⾏っています。煩雑になりがちなやり取りにも丁寧に対応していますので、気軽に相談してください。

以上