今週のトピックス(2025年3月)

2025年3月5

■中国、24年の⺠間投資⽐率3年連続低下 統制強化で

中国政府は28日、2024年の固定資産投資のうち⺠間企業の⽐率は3年連続で低下したと発表した。中国政府の統制強化で⺠間企業の存在感が低下するなか、⽶国との対⽴をにらみ、⼈⼯知能(AI)や電気自動⾞(EV)など対⽶戦略で重要分野の育成を急ぐ。中国国家統計局が28日公表した24年の国⺠経済・社会発展統計によると、24 年の固定資産投資のうち⺠間企業の⽐率は前年から0.3ポイント低下していた。

■中国、「初」で消費喚起 各都市が優遇策競う

中国で「初めて」をきっかけに消費を喚起する「⾸発経済」が広がっている。北京市や上海市など各地の地方政府が新業態の店舗や新製品の発表イベントの誘致へ優遇策を競い合っている。話題性を生かし、伸び悩む個⼈消費の起爆剤とする狙いが透ける。

■中国、⽶国産⼩⻨や⼤⾖に関税最⼤15%

中国政府は4日、⽶国から輸⼊する⼩⻨やトウモロコシなどに最⼤15%の追加関税を課すと発表した。10日に発動する。トランプ⽶⼤統領が4日に対中追加関税を10%から20%に引き上げたことに報復措置をとる。カナダ政府も⽶国に報復関税を課すと表明した。中国政府は今月10日から、アメリカを原産地とする鶏⾁や⼩⻨、とうもろこし、綿花に15%の追加関税を課すと発表しました。また、⼤豆や豚⾁、牛⾁、水産物、果物、野菜、乳製品などについては10%の関税を追加するという。

■アリババ、画像・動画生成AIをオープンソースに

中国ネット通販最⼤⼿アリババ集団傘下のアリババクラウドは、画像や動画の生成AI(⼈⼯知能)の基盤モデル「通義万相(Wan)2.1」について、外部の技術者が使えるようにする「オープンソース」にすると発表した。AIを⽀えるクラウドなどの利⽤促進につなげる。

■⼩⽶、スポーツカー版EV1100万円 当初発表より35%安

中国のスマートフォン⼤⼿、⼩⽶(シャオミ)は27日、スポーツカー版の電気自動⾞(EV)「SU7ウルトラ」を発売すると発表した。価格は52万9900元(約1100万円)と、2024年10月の発表時に⽐べて35%引き下げた。競合する⾼級⾞種の価格分布を分析したマーケティング戦略との位置づけで、年間で1万台の販売を⾒込む。