深圳で開催の「2024 国際高機能素材展」について

今週、深圳で開催されている「2024 国際高機能素材展」は、どんな展示会なのか教えてください。

 現在、深圳で開催されている「2024 国際高機能素材展」には、弊社の顧客企業が出展しており、展示会場の準備や3人の現地通訳派遣などを⾏っている。(https://www.film-expo.com/zh-cn.html)
 この展示会は 11 月 6 日から 8 日まで、深圳国際会展センターで⾏われ、「HFME 2024 国際高機能素材展」、「深圳国际薄膜与胶带展」(FILM & TAPE EXPO 2024)、「中国国際タッチパネル技術・ディスプレイ展深圳」(C-Touch & Display Shenzhen 2024)、「2024 深圳国際智能網聯汽⾞産業展覧会」(Automotive World China 2024(通称 “AWC”))、「ネプコン・アジア電子展(NEPCON Asia 2024)、「深圳国際⾃動⾞製造技術と装備及び材料展」(AMTS & AHTE South China 2024)の6つの展示会が同時開催(略称「6 展合同旗艦展」)となっている。

 高機能素材とは、従来の素材に比べて特別な性能や機能を持つ素材のことを指す。この展示会では、以下のような分野の素材が展示された。

  1. 電子材料︓半導体、導電材料、絶縁材料、ディスプレイ技術など
  2. エネルギー材料︓リチウムイオン電池、太陽電池、燃料電池、電気化学材料
  3. ナノ材料︓ナノコーティング、ナノ粒子、グラフェン、カーボンナノチューブなど
  4. 機能性プラスチックや高分子材料︓軽量、高強度、耐熱、耐化学性など
  5. 環境材料︓リサイクル可能な素材、環境に優しい材料
  6. 医療・バイオ素材︓⽣体適合性材料、ドラッグデリバリーシステム、バイオメディカルデバイス⽤素材

 6つの展示会全体を⾒ると、今年は特に、電気⾃動⾞、半導体技術、ディスプレイ、エネルギー材料などの分野に注目が集まった。3,500 以上が出展し、展示面積は約 16 万平方メートルに及び、最新の製品や技術が数多く紹介された。例えば、⾞載電子機器やスマート製造向けの新素材や加⼯技術、さらに、エネルギー効率や持続可能性に関連するソリューションも展示された。
 本展示会では国際的なビジネスマッチングプログラムも提供しており、スウェーデンや東南アジアの代表団も参加して産業交流が⾏われる。また、イベント期間中には 80 以上のフォーラムやセッションを実施、AI、電気⾃動⾞技術、持続可能な製造技術などが議論される。

 本展示会は、技術革新と産業発展を支える重要なプラットフォームとなっており、特に高機能素材分野に関心がある企業や研究者にとっては貴重なイベントだ。三信化学⼯業、村田機械、きもと、日本マタイ・・・などの日本企業が出展しており、⾃動⾞や家電、エレクトロニクス業界向けの高機能素材や新しい製造技術に焦点を当てた製品やソリューションを展開、新しい販路を求めて、中国市場での事業拡大を狙っている。

 
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