中国のペット展示会の状況とペット産業

日本ではペットの飼育頭数が年々減少していると聞いていますが、中国で最近、ペットの展示会が開催されて活況だったと聞きました。中国のペット産業はどのような状況でしょうか。

 最近、開催された TOPS 它博会(The One Pet Show 2024︓http://www.theonepetshow.com/)は、4 月 11 日〜14 日に浦東新区の上海世博展覧館で開催されたペットの展示会で、メディアコミュニティと業界 SaaS(「Software as a Service」の省略、ソフトウェア・サービス業界)を深く結びつけるペットショーとされています。
 急成⻑するペット産業をターゲットとして、⼈とペットの双⽅向に優しい理想的な都市を創造するという目的で、800 以上のブランドが 4000 以上の新製品や定番商品を提供しました。ペットの飼い主はワンストップで高品質でコストパフォーマンスの高い用品を購入できる機会となりました。
 弊社の上海スタッフがこの「TOPS 它博会」を視察してきましたが、会場は大勢の⼈で溢れており、展示会には 800 社以上の出展企業と 10 万⼈近い参加者でした。各ブランドのブースには多くの⼈が集まっており、来場者の体験を重視した活発なイベントが⾏われていました。

 下記画像の「小型ペット、エキゾチックペット(異寵)街区」は60 以上の小型ペット、異類ペットのブランド企業とスタジオが集中して出展していました。

 エキゾチック(異寵)ペットとは、犬・猫以外の動物のことで、ハリネズミ、オウムやトカゲ・・・などです。この中で、さらに爬虫類(ヘビ、トカゲ)や無脊椎動物(タコ、クモ)などの非日常的なペットのことを中国語で「非日常寵物」と呼ばれ、都市の若者に注目され、愛されています。

 中国の統計によると、犬猫の飼育頭数は日本の約 12 倍で、さらに今後 5 年間で 2 億 1,000 万頭に達すると⾒込まれています。中国のペット市場は急速な成⻑を続けており、都市のペット(犬と猫)消費市場の規模は 2023 年に2793 億元(6 兆 0608 億円)に達し、2022 年⽐ 3.2%増加。都市部のペット(犬と猫)の消費者市場規模は、2026 年に 3,613 億元(7 兆 8402 円)に達すると推定されています。

 犬と猫は飼い主に好まれるペットであり、そのうち犬は 53.7%を占め、2022 年からわずかに増加しています。猫の割合は58.6%で、2022 年からわずかに減少しました。また、エキゾチックペットを飼う⼈は、程度の差こそあれ増加しており、その中で鳥類やアクアペットを飼育する飼い主は 2022 年に⽐べて大幅に増加しています。

※参考サイト︓
「宠物⾏业观察︓千亿级“宠物市场”势头旺,这些消费趋势值得注意」
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1796725285592864935&wfr=spider&for=pc


以上