日系企業進出状況(2024年12月)

2024年12月18日

■鳥貴族が香港初進出、域内消費低迷も「逆にチャンス」

エターナルホスピタリティグループが運営する焼き鳥チェーン「鳥貴族」の香港 1 号店が 16 日、新界地区・屯門のショッピングモール「屯門市廣場」にオープンした。香港島中心部からは電⾞やバスで 1 時間以上離れているが、⼈⼝の集まるベッドタウンとして知られ、周辺には学校や住宅地も多い。

■第一三共、世界 4 カ国で抗がん剤増産 需要増に対応

第一三共は主⼒抗がん剤の供給体制について日本と⽶国、ドイツ、中国の世界 4 カ国で設備投資し、⽣産能⼒を増強する。17 日開いた R&D(研究開発)説明会で明らかにした。抗がん剤の適応症や販売地域の拡大で、ピーク時の需要⾒通しが当初予想の約 1.5 倍に上振れることに対応する。

2024年12月11日

■イトーヨーカ堂、中国事業再編 成都で 2 店舗閉鎖と新店検討

イトーヨーカ堂は中国事業を再編する。内陸部の四川省成都市で不採算の 2 店舗を閉める一方、富裕層が多い地域に 1 店舗開く計画だ。北京市の総合スーパー(GMS)も食品スーパーに転換する。国内消費の停滞やネットスーパーの台頭で大型小売店を巡る環境は厳しく、中国事業の収益改善を進める。

■日産、中国で IT 系 2 社と協業 EV と送電網の接続で

日産自動車は 10 日、中国企業 2 社と電気自動車(EV)の電力を送電網に接続する「V2G(ビークル・ツー・グリッド)」で提携したと発表した。V2G 技術を使うと、域内で電力が不足する時間帯に EV 利用者が売電収入を得られる。日産は英国などでサービスを始める予定で、中国でも事業機会を探る。

2024年12月4日

■ニトリ、上海に新店舗開業 中国で毎年店舗 2 割増へ

ニトリホールディングスは 29 ⽇、中国・上海市に新店舗を開業した。中国本土で 105 店舗目で、雑貨を中⼼に扱う。2025 年 3 月期は前期比 5 割増の 144 店舗に増やす。新店舗の開業にあわせて上海を訪れた⽩井俊之社⻑は、中国本土での中⻑期の出店について、毎年 2 割増のペースを継続する考えを示した。

■トヨタ出資の中国自動運転ポニー、米上場で 690 億円調達

トヨタ⾃動⾞が出資している中国の⾃動運転タクシー新興、⼩⾺智⾏(ポニー・エーアイ)は 27 ⽇、米国のナスダック証券取引所に株式上場した。特定の投資家の株式購入による私募などと合わせ、最大で約 4 億 5200 万ドル(約 690 億円)を調達した。上場初⽇、Pony.ai の株価は一時上昇したものの、その後下落し、終値は 12 ドル(約 1800 円)と発⾏価格の13 ドル(約 2000 円)を下回った。時価総額は約 42 億ドル(約 6300 億円)となった。
Pony.ai は 2016 年に設⽴され、主⼒の⾃動運転タクシー(ロボタクシー)に加え、⾃動運転トラック(ロボトラック)や⾃家⽤⾞向け⾃動運転システムを⼿がけている。すでに北京、広州、深圳などでロボタクシー250 台以上を運⾏しており、25 年には 1 台あたりの営業粗利益がプラスに転じる⾒込み。IPO 前の持ち株比率は、Pony.ai の彭軍・最高経営責任者(CEO)氏が 19.1%で筆頭株主、トヨタが 13.4%で第 2 位株主、ベンチャーキャピタルの紅杉中国(Hongshan)が 10.2%で第 3 位株主だった。