日系企業進出状況（2022年10月）

■スノーピークが中国で物販・体験事業を推進、合弁⽴ち上げ

アウトドア総合メーカーのスノーピークは 14 ⽇、仁恩（北京）国際商業管理有限公司（仁恩）、中信聚信（北京）資本管理有限公司（中信聚信）と共同出資し、中国における物販事業や体験事業の推進を目的に合弁会社「Snow Peak Nature （Beijing） Cultural Development Co., Ltd.」を設⽴した。今回、中国においてアウトドアギア及びアパレルの販売を⾏う物販事業、そしてキャンプ場やグランピング施設の開発を⾏う体験事業を推進していくことを目的に、合弁会社「Snow Peak China」を設⽴した。今後の中国国内での事業については、中国以外の拠点同様にアウトドアギア及びアパレルの物販に係る事業展開を⾏うと同時に、⾃然豊かな地域におけるキャンプ場及びグランピング施設の開発を⾏うことで、体験の提供及びブランド構築につながる事業展開を⾏う予定という。

■アートネイチャーが四川進出、成都群光広場店をオープン

毛髪に関する総合サービスを提供する株式会社アートネイチャーは、『アートネイチャー 成都群光広場店』を、四川省の省都である成都市内の百貨店「群光広場」内に 2022 年 10 月 16 ⽇にオープンしたことを発表した。『アートネイチャー 成都群光広場店』は、成都随一の繁華街として⼤型商業施設や地元商店などが数多く⽴ち並ぶ、春熙路エリアに⽴地する百貨店「群光広場」内に出店。機能的で多彩なスタイルが人気の「ジュリア・オージェ」ブランドの既製品ウィッグをはじめ、医療⽤ウィッグ、サロン品質の⼥性向けヘアケア商品など幅広く、取り揃えているという。また、今後は男性向けの商品ラインアップも予定している。

■9 月の中国新車販売、トヨタ 5 割増 ホンダと日産は減

日系自動車大手 3 社の 9 月の中国の新車販売台数が 10 日出そろった。トヨタ自動車が前年同月比 5 割増だった一方、ホンダは 2 割減、日産自動車も 1 割減だった。乗用車を対象とする減税が販売を下支えしているが、半導体不足や景気の先行き不透明感などの影響もあり、明暗が分かれた。

■トヨタ、中国で燃料電池車「ミライ」発売 50 台限定

トヨタ自動車は燃料電池車（FCV）の「ミライ」を中国で販売すると発表した。トヨタの中国法人が日本からミライを 50台限定で輸入し、現地合弁会社の「広汽トヨタ」が 2022 年末に北京市などの一部都市で発売する。中国でミライを売るのは初めてで、現地での知名度を高める狙いだ。ミライの小売価格は 74 万 8000～75 万 1000 元（約 1500 万円）で、広汽トヨタが北京市と上海市、広東省の広州市と仏山市の計 4 都市の店舗で発売する。

■タチエスが中国 2 子会社を統合、「浙江泰極信汽車部件」を新設

タチエスは 13 日、中国における新会社の設立と子会社の異動手続きが完了したと発表した。今回の清算された浙江泰極愛思汽車部件有限公司（現連結子会社）と浙江富昌泰汽車零部件有限公司(現連結子会社)の統合会社（新会社）となる浙江泰極信汽車部件有限公司では、2 社統合のシナジー効果による競争力の向上と集中生産体制構築による生産力の強化を通じ、新規受注の獲得と次世代自動車シート向けの部品の生産を目指している。

■大和ハウスが中国展開加速、常州でマンション販売開始

大和ハウス⼯業は江蘇省常州市において、3 カ所目となる大規模分譲マンションプロジェクト「玖越花苑（グレース・レジデンス）」の販売を開始した。同物件の敷地面積は約 75,000m2、15 棟、総⼾数 967 ⼾、2024 年 12 月竣⼯予定）」を 2022 年 10 月 4 日より販売を開始する。なお、開発にあたり、当プロジェクトの開発会社「玖⼼（キュウシン）（常州）房地産開発有限公司」を 2021 年 1 月 14 日に設⽴している。大和ハウス⼯業は、1983 年より中国への住宅の輸出や建築を始め、2006 年からは、江蘇省を中⼼に分譲マンションを開発（計 7 件、総販売⼾数 8,230 ⼾）してきた。

■ABC クッキングスタジオが南京進出、中国本土で 19 店舗目

ABC クッキングスタジオは江蘇省南京市に「南京万象天地店」を開業したと発表した。中国本⼟で 19 店舗目となる。料理、ブレッド、ケーキコースに加え、Kids レッスンを含めたラインナップのサービスを提供する。
スタジオのデザインは、ショッピングモール内の１テナントではなく路面店の雰囲気を作り出した明るく開放的な空間となっている。人が集まるレッスンエリアとダイニングエリアは、南京を象徴するグリーンを基調とし、印象的なタイル装飾により、活気の溢れる空間を演出しているという。ABC は、「Bringing smiles to dining tables all around the world.世界中に笑顔のあふれる食卓を」の企業理念のもと南京の若者にも新たなライフスタイルを提供していく。

■キムラタンが中国子会社を清算、コロナ禍で業績低迷

ベビー服・⼦供服のキムラタンは 9 月 22 日、中国連結⼦会社の上海可夢楽旦商貿有限公司を清算すると発表した。業績不振を受けた措置。 上海可夢楽旦商貿有限公司は、2012 年 10 月にキムラタンの 100％出資⼦会社として上海で設⽴。中国におけるキムラタン製品の販売業を営んできたが、販売額が当初の目標には届かず、近年は業績が低迷していた。加えて、中国における新型コロナウイルス感染症に対する政策の影響もあり、収益の改善が⾒込めないことから清算に⾄ったという。清算の日程については、現地の法律に従った必要な手続きが完了次第の結了を予定している。

■HOUSEI が中国子会社の社名変更、「⽅株（武漢）科技」に

システムインテグレーターの HOUSEI は 9 月 27 日、中国連結⼦会社の⽅正株式（武漢）科技開発有限公司について、社名を「⽅株（武漢）科技有限公司（英文社名︓HOUSEI(Wuhan) Technology Co., Ltd.）に変更することを決議し、発表した。同社は 2021 年 8 月に「⽅正」から「ＨＯＵＳＥＩ」に商号変更しているが、これに合わせて⼦会社の商号を変更し、かつ英文社名としては「ＨＯＵＳＥＩ」に統⼀してブランド統合を推進する目的であるという。