今週のトピックス(2026年2月)

2026年2月5

■中国FCV普及実証の京津冀、25年末で稼働5322台に

⽔素燃料電池⾃動⾞(FCV)普及実証プロジェクト試⾏地の第⼀陣として、京津冀(北京市・天津市・河北省)エリアのFCV保有が増えている。これら都市群のFCV普及台数は、2025年末時点で累計5322台(うち北京市3688 台)に達した。⽔素ステーションを累計50カ所建設し、国内先進レベルのFCV向け⽔素利⽤環境を整備している。実証地の京津冀は連携し、燃料電池(FC)重要部材のスタック、膜電極、双極板、カーボンペーパーなどの技術開発と応⽤の初期目標をそろって繰り上げ達成している。北京市南部の⼤興区では、中国先進レベルの全産業チェーンが形成された。京津冀は片道200〜300キロメートル(km)の「⽔素エネルギー輸送回廊」を5本形成している。総延⻑が600kmを超える⽔素エネルギー商業化の⻑距離幹線物流ルート(北京〜天津〜⻘島)を指定した。家具、完成⾞、鉱⼭・建設資材、コークスなどの物資輸送をFCトラックが⽀援している。

■中国航天科技が5カ年計画、宇宙DC構想始動

国営の宇宙開発企業、中国航天科技集団有限公司(CASC)は1月29⽇、第15次5カ年計画(2026〜30年)期間の事業戦略を発表し、宇宙観光、宇宙デジタル・インテリジェンス基盤、宇宙資源開発、宇宙交通管理など新分野の発展を推進していく⽅針を明らかにした。うち宇宙デジタル・インテリジェンス基盤では、「ギガワット級のインフラ」を宇宙に整備する計画としている。このほか、宇宙資源開発では「天⼯開物」と名付けた重⼤プロジェクトの検証を推進していく。⼩天体資源探索、⾃律型採掘、低コスト輸送などに関するコア技術のブレークスルーを目指す考えだ。

■中国、デジタル人⺠元に利息⽀払い開始

中国人⺠銀⾏(中央銀⾏)は1月から中央銀⾏デジタル通貨(CBDC)の「デジタル人⺠元」に利息を付与する制度を始めた。これまでは現⾦と同様に利息が付かなかったが、当局は預⾦と同じ機能を持つ「デジタル預⾦通貨」へと位置付けを拡張したと説明する。魅⼒向上で普及を後押ししたい考えだが、中国では⺠間の電⼦決済アプリが浸透しており、効果は未知数だ。利息の⽀払いは1月1⽇に始まった。中国人⺠銀⾏(中央銀⾏)の陸磊副総裁が昨年末に中国紙で改⾰⽅針を明らかにした。これを受け、⼤⼿国有銀⾏の中国⼯商銀⾏など10⾏が年明けから顧客がデジタル元を保管する「ウォレット」(財布)にも普通預⾦⾦利に準じた0・05%の付与を始めた。

■CATLが「ナトリウム電池」開発加速、極寒でも⾼性能

⾞載バッテリー世界最⼤⼿の寧徳時代新能源科技が「ナトリウムイオン電池」の研究・開発を加速している。摂氏マイナス20 度の極寒に耐える高性能ナトリウム電池の早期量産をすでに実現した。3年後の⽣産コストに関し、現在主流のリチウム電池を下回る⽔準にまで抑える考えという。ナトリウム電池の分野では、すでに量産第⼀陣となる新製品の納⼊を終えている。蓄電容量45kWhの同電池は、中⼩型バン、⼩型・超⼩型トラックなど複数⾞種に適合し、新エネルギー商⽤⾞にも搭載可能だ。極寒環境下での優位性を強調し、マイナス20度の低温環境でも、92%以上の出⼒を確保する。電池セルが完全に凍り切ったマイナス30度でも、充電できるという。

■BYD、ベトナムのバッテリー工場建設に1億3000万ドルを投資

BYDグループは、ベトナム中部に1億3000万ドル規模の電気⾃動⾞⽤バッテリー製造⼯場を建設するため、キムロンモーターズと正式に契約を締結した。このプロジェクトは、BYDにとって東南アジアにおける⽣産拡⼤の戦略的ステップとなると同時に、クローズドループ・サプライチェーンの完成を目指している。契約によると、バッテリー製造⼯場プロジェクトは、合計10ヘクタールの敷地に2つのフェーズに分けて実施される。第1フェーズでは、4.4ヘクタールの敷地に年間3GWhの⽣産能⼒を予定し、キムロンモーターズのバスやトラックなどの商⽤⾞向けバッテリー供給に重点を置く。