中国 RoHS と新規定について(その2)

中国 RoHS の規定が変わり、制限物質が増えたと聞きました。どのような変化があったのか、教えてください。

 今回も前回に続き、中国 RoHS の制度について解説します。

中国 RoHS について
(2)制限目録製品については「合格評定制度」を実施
「電気電⼦製品有害物質使⽤制限基準到達管理目録」に記載されている電気電⼦製品の供給者は、任意認証または自己宣言のいずれかの方式により、電気電⼦製品の有害物質使⽤制限の合格評定を⾏う必要があります。合格評定制度とは、「有害物質使⽤制限目録」対象の 12 品目(冷蔵庫、エアコン、洗濯機、電気温⽔器、プリンター、ファックス、コピー機、携帯電話、パソコン、電話機、テレビ、モニター)に該当する製品については、非含有証明のための適合性評価を⾏い、CGP マーク(China Green Product Mark)の貼付が要求されます。

合格評定制度には、以下の 2 つの方式があります。

⓵「任意認証」
国が統一的に推進している電気電⼦製品有害物質使⽤制限任意認証のことで、企業が任意で申請し(強制ではない)、電気電⼦製品が関連有害物質の使⽤制限基準および技術規範の要求に合致していることが第三者認証機関によって証明され、国家が統一的に推進し、規範的に管理する認証活動を指します。

②「自己宣言」
電気電⼦製品有害物質使⽤制限供給者適合声明のことで、供給者(生産者、授権代表者などを含む)の電気電⼦製品が有害物質使⽤制限基準および技術規範の要求を満たしていることを証明するため、自主的に合理的な方法を⽤いて適合性評価を完了するとともに、製品の適合性情報を提出する合格評定活動を指します。

■任意認証の手続き
認証機関は、相応の資格を取得した検証・検査測定機関に委託して、任意認証に関連する検査測定活動を実施するとともに、関連する検査測定データに基づき下した認証の結論に対して責任を負わなければならない。

■自己宣言の手続き
供給者は、製品の適合性評価を完了した後、「電気電⼦製品有害物質使⽤制限の供給者による適合宣言規則」に基づき、対応する製品の適合性情報を提出しなければならない。

■合格評定ラベル
・任意認証を経て、合格を得た製品に貼るラベル


・自己宣言を経て、合格を得た製品に貼るラベル

 

<参考情報>
・電器電⼦製品有害物質使⽤制限管理弁法
(https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/zh/art/2020/art_194a2e4687384cab9a2d258b94eceb12.html)


以上、次回は「その3」に続きます。

以上