中国でウインタースポーツが人気、上海に世界最大の屋内スキー場オープンへ
- 中国ではスキーが流⾏っていると聞きました。どのような状況でしょうか︖
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―― 以前ならば、冬は暖かいところに⾏こう、ということで海南島を筆頭として南方に旅⾏する人が多かったといいます。しかし、2022 年の冬季北京オリンピックの成功をきっかけに、寒い冬はウインタースポーツもおしゃれでカッコイイ、ということで、若者と中心に人気が集まり、上海から寒い東北のハルビンまでスキーに⾏く人たちが出てきたといいます。そんな動向を先取りした上海臨港新区に建設中の耀雪アイスワールドプロジェクトが最終段階に入りおり、年内オープンを予定しています。
総建築面積 35 万平方メートル(東京ドーム 7.5 個分の広さ)の耀雪アイスワールドは、主に建築面積約 9 万平方メートルの屋内スキー場、全天候型ウォーターパーク、3 つ星リゾートホテル、多目的コンベンションセンター、氷雪をテーマにしたビジネスタウンがあり、完成後はワンストップの氷雪リゾートとなり、上海の観光産業における氷雪観光の空白を埋めることになります。中国では、2023 年 11 月 1 日から 2024 年 1 月 23 日までの期間中の各地のスキー場チケットの予約が 2019-2020 年同期の 2.5 倍に達しました。2023-2024 年の冬季シーズンにはウインタースポーツ関連を楽しむ人が初めて
4 億人を突破する⾒込みです。
「中国氷雪産業発展研究報告書(2023 年版)」によると、中国のウインタースポーツ市場規模は 2023 年に8900 億人⺠元(約 18 兆円)に、2025 年には 1 兆人⺠元(約20兆円)円)に達し、中国全体のスポーツ総市場規模の 5 分の 1 を占める⾒通しです。また、2022-23 年のスノーシーズンにおける中国のウインタースポーツ愛好者は⻘年がメインで、全体の 60%以上を占めています。スキーヤーだけを⾒ると、70%以上が体験型消費者で、経験回数が 3 回以下となっており、何度もスキーに⾏っている愛好者は約 20%、プロのスキーヤーはわずか約 10%となっています。
目的から⾒ると、ウインタースポーツを単なる目新しさや体験としてではなく、ファッショナブルでトレンディな⽣き方として捉える傾向が強い。最初は初心者だった人がウインタースポーツの熱心なファンになり、ウインタースポーツを楽しむことがライフスタイルの一部になったことを示しています。
一方、報告では、ウインタースポーツ用品に対する消費者の需要が爆発的に伸び、ウインタースポーツ消費財市場全体の規模が急増すると予測してい特に、⼦供・⻘少年用品市場が急成⻑しています。昨年、Tmall プラットフォームだけでの⼦供用スキーウェア市場売上高は 1469.2 万元(約 3 億円)に達し、前年⽐167.8%増加しました。2023 年末までに、中国の⼦供用スキーウェア市場は約 14.5 億元(約 298 億円)に達すると予想されています。以上