日系企業進出状況(2025年9月)
2025年9月25日
■ユニ・チャーム、中国にペットフード工場 2兆円市場を開拓
ユニ・チャームは2025年に中国でペットフードの⼯場を本格稼働させる。この⼯場建設では、ユニ・チャームが資本参加⽐率で約40%超を出資するJIA PETSと共同で実施し、総⼯費の約半分にあたる100億円以上を負担する⾒込みだ。市場拡⼤に合わせて⽣産量を順次増やし、中国事業に占めるペット関連商品の売上⽐率を現在の約1%から30年までに2割に⾼める。日本の2倍以上の巨⼤市場で⽣産に深く関与して供給体制を再構築し、⽣理用品や紙おむつに次ぐ収益の柱に育てる。
■サイゼリヤ中国店舗を1000店規模に拡大へ
イタリアンレストランチェーンのサイゼリヤは、2035年までに中国の店舗数を現在の615店から倍近くの1000店規模に拡⼤すると明らかにした。中国では景気の減速から個⼈消費が低迷していて、消費者物価指数は先⽉もマイナスとなり、デフレ傾向が強まっている。日本も⻑くデフレが続いた経験があり、サイゼリヤは国内で蓄積した低価格戦略のノウハウを武器に中国での出店を拡⼤する構えである。
2025年9月18日
■パナソニック、上海の半導体封⽌新工場で定礎式
パナソニックが1億2000万元を投じた半導体封⽌材の新⼯場が、上海市奉賢区で新⼯場「芯夢智家」の定礎式を⾏った。これは、上海が「ビジネス環境改善⾏動計画8.0」を実施して以来、奉賢区に進出した重要な外資プロジェクトである。この新プロジェクトの実施により、地域における半導体材料サプライチェーンが実質的に補強され、さらに多くの上下流の関連企業を呼び込み、奉賢区の産業発展に新たな活⼒を注ぎ込むことが期待されている。
■PayPay、中国のウィーチャットペイと連携 訪⽇客の需要取り込む
PayPay は4⽇、スマホ決済「PayPay」の加盟店で、騰訊控股(テンセント)の決済サービス「微信⽀付(ウィーチャットペイ)」での⽀払いが可能になると発表した。9月中旬以降から連携を始める。訪⽇する中国⼈観光客の需要を取り込み、決済取扱⾼を拡⼤する。ウィーチャットペイの利用者はPayPay加盟店のQRコードを読み取ると、⾃動で為替換算などの処理がされて代⾦が残⾼から引かれる。国内でウィーチャットペイに対応していない店舗であっても、PayPay加盟店であれば使える。PayPayは決済を通じ手数料を得る。
2025年9月10日
■トヨタ、⽇産の中国販売は新型EV好調でプラス続く 8⽉、ホンダはマイナスも減少率縮⼩
⽇系⾃動⾞⼤手3社の中国市場における8月の新⾞販売台数が8⽇、出そろった。トヨタ⾃動⾞と⽇産⾃動⾞が前年同月⽐でプラスを維持する⼀⽅で、ホンダはマイナスが続いた。トヨタと⽇産は、今年投⼊した電気⾃動⾞(EV)の新型⾞の販売好調が牽引している。トヨタは前年同月⽐0・9%増の15万3400台だった。前年同月の実績を上回るのは7カ月連続。⽇産は19・4%増の5万8756台で、3カ月連続でプラスを維持した。ホンダは、6・4%減の5万3339 台だった。1〜8月の累計では、トヨタが前年同期⽐5・8%増の114万2600台、ホンダが21・3%減の41万3310台、⽇産が9・2%減の39万5586台だった。
■PayPay、中国のウィーチャットペイと連携 訪⽇客の需要取り込む
PayPay は4⽇、スマホ決済「PayPay」の加盟店で、騰訊控股(テンセント)の決済サービス「微信⽀付(ウィーチャットペイ)」での⽀払いが可能になると発表した。9月中旬以降から連携を始める。訪⽇する中国⼈観光客の需要を取り込み、決済取扱⾼を拡⼤する。ウィーチャットペイの利用者はPayPay加盟店のQRコードを読み取ると、⾃動で為替換算などの処理がされて代⾦が残⾼から引かれる。国内でウィーチャットペイに対応していない店舗であっても、PayPay加盟店であれば使える。PayPayは決済を通じ手数料を得る。
2025年9月4日
■鳥貴族、上海で100店体制へ ⼤倉社⻑が出店加速表明
居酒屋「鳥貴族」が中国・上海で100店舗体制への拡大を目指す。運営会社、エターナルホスピタリティグループの大倉忠司社⻑が表明した。上海以外の中国本⼟の都市にも進出する意向で、デフレ下の⽇本で磨いたコスパ(コストパフォーマンス)の良さを生かして市場開拓を加速する。記事によれば、同社の大倉忠司社⻑が⾹港で8月に⽇本経済新聞などの取材に答えたという。上海では2月に中国本⼟1号店を開いたばかりで、売り上げは好調のもよう。100店舗の達成時期は明⾔しなかったが、すでに「年内に7店舗、2026年に17店舗を新規出店するメドがたっている」と明らかにしたとしている。
■東洋製罐が広州に新会社、アジア地区スペアパーツ販売機能を効率化
東洋製罐グループホールディングスは8月29⽇、取締役会決議に基づき、アジア地域のスペアパーツ販売機能を効率化する目的で、Stolle Machinery Company, LLCの連結子会社群のスペアパーツ販売機能を再編成するためにGuangzhou Nansha Stolle Machinery Co., Ltd. を設⽴すると発表した。新会社は製缶・製蓋機械部品の販売を手がける。