今週のトピックス(2025年10月)
2025年10月1日
■中国、⽯油・ガス海底パイプライン、総延⻑1万km突破
渤海湾南部の海域で28日、新たなパイプラインを敷設完了し、⽯油・天然ガスを輸送する海底パイプラインの総延⻑が、中国国内で1万キロメートル(km)の⼤台を超えた。“海底のエネルギー動脈”として機能し、エネルギー構造の最適化を⽀える。計画によれば、中国の海底パイプライン総延⻑は、2030年までに1万3000キロメートルを突破する⾒込みだ。海底資源・エネルギーの輸送ネットワークをさらに充実化する。エネルギー転換の潮流に合わせ、これらの海底パイプラインは⽔素やシェールガスなどのクリーンエネルギーを輸送する互換性も備えたという。
■中国、EV輸出企業にライセンス取得義務付け 26年から
商務部は、EV業界の「健全な発展」を目的に、2026年1月1日からEV輸出に免許取得を義務づけると発表した。この措置は、EV以外の⾃動⾞や⾃動⼆輪の輸出にも適用され、基準を⼀致させる形となる。 この変更は、EV業界の激しい競争や⼀部のメーカーの破綻に対する懸念から⽣じたもので、⾃動⾞市場の統制を強化するための措置とされている。中国のEV輸出は、2025年1月から7月までの期間に190億ドル余りに相当し、前年同期とほぼ同じ⽔準であった。
■上海に「ちいかわ」専門店 限定グッズ目当てに⻑蛇の列
上海市の中心部に日本の人気キャラクター「ちいかわ」のグッズ専門店「ちいかわショップ」が開業した。上海名物のカニとちいかわが合体したぬいぐるみなど限定の商品もそろえており、初日の27日は店の外に⻑蛇の列ができた。「ちいかわ」のIPを管理するのは、阿⾥巴巴集団HD系のIP事業者である阿⾥⿂(アリフィッシュ)(https://ip.alibaba.com/)。阿⾥⿂は2024年10月、日本のIPライセンス会社、スパイラルキュートとの戦略提携を発表した。これにより「ちいかわ」「mofusand(モフサンド)」「コウペンちゃん」などのIPについて、中国本土での独占代理権を取得しているという。
■アリババとNVIDIA、「フィジカルAI」で提携 ロボットに搭載
中国ネット通販最⼤⼿のアリババ集団は、米半導体⼤⼿のエヌビディアと「フィジカルAI(人工知能)」で提携する。24日から浙江省杭州市で開催されているアリババクラウドのイベントで明らかにした。この提携により、アリババはNVIDIAのソフトウェアを統合し、ヒューマノイドロボットやフィジカルAI技術の開発を加速させることができる。アリババクラウドは、クラウドを前提とした包括的なプラットフォームを実現し、フィジカルAI分野におけるイノベーションを主導する姿勢を示している。
■中国発農業ロボット蔚藍引擎 AI×レーザーで除草、コスト5分の1
農業用ロボットを開発するスタートアップ「蔚藍引擎(上海)科技」がこのほど、エンジェルラウンドで衛星ナビゲーションシステムの司南導航(ComNav Technology)から資⾦を調達した。調達資⾦は、レーザー除草ロボットの研究開発や改良、量産化に加え、工場・⽣産ライン整備や市場開拓に充てる。