日系企業進出状況(2025年8月)
2025年8月21日
■ダイニック、中国子会社で接着芯地メーカーの昆山司達福紡織を現地社に譲渡
書籍⽤クロスや接着芯地、⾃動⾞内装⽤不織布などを製造するダイニックは、中国江蘇省の完全子会社・昆⼭司達福紡織有限公司で計画していたサーマルトランスファーリボンなど情報関連事業を中止し、同社を売却して事業の選択と集中を図る。譲渡先は、昆⼭理嵘物聯科技有限公司(同省)傘下で新興エネルギー技術の開発や技術コンサルティング、不動産管理などを⼿掛ける昆⼭大同興新能源有限公司。
■エーザイ不眠治療薬「デエビゴ」、中国で販売開始
エーザイは18日、中国で⾃社創製の不眠症治療薬「デエビゴ(中国語名︓達衛可)」を発売したと発表した。 中国で初めて当局から承認を取得したオレキシン受容体拮抗(きっこう)薬となる。 中国国家薬品監督管理局から今年5月に販売の承認を取得し、今月8日から販売を始めた。 中国の病院やオンライン薬局などで購⼊できる。 薬価は28錠⼊りが498元(約1万円)、14錠⼊りが280元。
2025年8月7日
■トヨタがタイで中国部品調達 ⽇系供給網に転機、低コストでEV・HV
トヨタ⾃動⾞は東南アジア最大の⽣産拠点であるタイで中国の部品メーカーからの調達を拡大する。2028年から現地⽣産する新型の電動⾞に部品を採用する。電気⾃動⾞(EV)の普及に伴い⼒をつけた中国メーカーを取り込み、コスト競争⼒を⾼める。日系企業を主軸としてきた東南アジアの日本⾞サプライチェーン(供給網)の大きな転機となる。
■⼩糸製作所が中国⽣産体制を再編、湖北工場は前照灯に特化
小糸製作所は7⽉29日、中国の湖北小糸⾞灯(湖北省)で標識灯の⽣産を終えると発表した。湖北小糸の事業のうち、標識灯の⽣産は2025年度内をめどに中国・広州小糸⾞灯(広東省広州市)と小糸九州(佐賀市)に移管。これにより湖北小糸は前照灯のみを⽣産する体制とする。⽣産能⼒の削減規模は、同工場でつくる⾃動⾞照明全体の6割にあたる。2026年3⽉までをメドに中国や日本の別工場へ移管し、供給を継続する。日本⾞は中国で販売不振が続いており、工場の稼働率を⾼めて収益体質を改善する。