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 100万人の中国語


その7.こんなにも違う日本語と中国語(1)

 日本人が漢字を日本語の表記法の一部に取り入れたことにより、日本語と中国語が何かかなり近い関係、親戚関係にあるという錯覚に陥りやすいのですが、両方の言葉を半分づつ使うといった言語生活環境に身を置いてみると、両者の間には厳然と大きな溝(鴻溝)があることが見えて来ます。

 今度は、「痛快な世界」からちょっと「苦痛の世界」へと行ってみたいと思います。
特に中国人にとっては、「四苦八苦(非常難受)」でしょう。
日本語を、中国語=漢字の世界から徐々に遠ざけ、非漢字の世界へと回帰させてみましょう。但し、あらかじめ断っておきますが、一部「捏造」と言っても良いような素人の想像力が産んだ「しろもの」の雰囲気がプンプンとしておりますが、なにせ未開拓の領域ゆえお許しの程を。と言っても、最近起きた一考古学者による「石器の埋め込み」程ではありませんよ。

 日本人甲が、言葉に対して割合とおおらか、というか敏感でないため、中国にもカタカナやひらがながあると思い、次のように書きました。
 「日本のITは、経済産業省の指導下で、急速に進歩しました。」

 ところが、相手の中国人が困ったような顔をするので、次々と言葉を変えて同じような意味の文章を書いて行きました。
 「日本のITは、経済産業省の指導の下で、急速に進歩しました。」
 「日本のITは、経済産業省の指導のもとで、急速に進歩しました。」
 「日本のITは、経済産業省の指導のもとで、急速に進みました。」
 「日本のITは、経済産業省の指導のおかげで、グングンと前に進みました。」
 「日本のITは、経済産業省のバック・アップのおかげで、グングンと前に進みました。」
 「日本のITは、経済産業省のバック・アップのおかげで、グングンと前にすすみました。」
 「日本のITは MITIのバック・アップにより、グングンと前にすすみました。」
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・・・・・・・・・・・・・・・
「ひのもとのくにの しらせにてをくわえるというわざは たみのなりわいをつかさどるまんどころの おたすけにより ぐんぐんと まえに すすみました。」

(経済産業省の英語の略称は、旧称を使わせてもらいました)

 (…続く

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