その35.「可以ma?」応用編―3
―――とっておきの一言
○ 場面:商店で
「めざせ!ビジネス中国語の達人」等と銘打っておきながら、なかなか、ビジネス中国語らしきものが出て来ませんでしたが、やっとここに来て、ビジネスの場面が出て来ました。
よく、ビジネス=買い物、と言うと、
「太貴了!(これは高いね!)」
「便宜一点!(ちょっと負けてよ!)」
・ ・・・・・・・・
等を連想しがちですし、事実、「旅行会話」等を片手に商店で値段交渉を恐る恐るやっている光景を見かけますが、これでは会話の練習にもならないでしょう。
買い物は、真剣勝負です。
先ず、目的を明確にし、敵(商店の経営者)を十分知った上でかからなければ成功する筈はありません。
たとえば、一群れの日本人観光客が、どかどかっと商店に入って来て、ショーケース内の商品を見ながら、
「安いわね!」
「日本の三分の一よ!」
等とのたまった挙句に、「便宜一点!(ちょと負けてよ!)」等と習いたての中国語で迫ったところで、結果は容易に想像がつきます。口頭での交渉をする前にもう負けてしまっているのです。商店側は、日本語、特にこの手の日本語は知り尽くしています。
では、達人はどうするでしょうか?
こう迫ります。
達人:(100元の商品を指差しながら、紙に「68元」と書き、)
ke(2,赤) yi(3)
ma?
店員:bububuxingnalimaidenammepianyi….
(そんなに安いんなら、私があなたから買うよ。)
達人:(「72元」と書き、)
ke (2,赤) yi
(3) ma?
定員:haishibuxingwomenzhelidechanpinzh…
(ダメダメ!大損だよ!)
達人:(「77元」と書き、)
ke (2,赤) yi (3) ma?
定員:(指を三本立てて、)
niyaomaijigeruguomaisangedehuake…
(三個買うなら、考えてもいいですが・・・)
達人:(「79元」と書き、)
ke (2,赤) yi( 3) ba.
(さー、これでいいでしょう。お金ここに置いたよ。)
どうですか?
ポイントは二つです。
先ず、いくらからスタートするか?
次は、どこで、「ma」を「ba」にするかのタイミングです。
さー、やってみてください。
(続く…)
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