その25.
中国政府未公認の「子音表」を学ぶ
−−「2色刷り」が真に威力を発揮する「子音」学習
さて、お待ちかねの、「子音」の勉強に入りましょう。
普通の教科書では、子音は、下記の表に基づいて行なわれます。即ち、下記が全て正しく発音できれば、卒業です。
bo |
po |
mo |
fo |
de |
te |
ne |
le |
ge |
ke |
he |
|
ji |
qi |
xi |
|
zhi |
chi |
shi |
ri |
zi |
ci |
si |
|
これを、そのまま、「田中式ピンイン表記法」であらわしますと、
bo |
po(赤) |
mo |
fo(赤) |
de(赤) |
te(赤) |
ne(赤) |
l e(赤) |
ge(赤) |
ke(赤) |
he(赤) |
|
ji |
qi(赤) |
xi |
|
zhi(赤) |
chi(赤) |
shi(赤) |
ri(赤)
|
zi |
ci(赤) |
si |
|
なんだか、木に赤い花が一杯咲いたようになってしまいます。
「こんなに『赤』が多いんじゃたまんねーや」という気にもなるでしょう。
そうなんです。官製教科書をそのまま使うからいけないのです。
そこで、日本人同胞の苦しみを少しでも軽減しようと、私は、木に咲いた花の一部をバッサリと切り落とし、家に持ち帰りました。
中国の方にはなかなか出来ない芸当でしょうね。
何しろ、分かりやすいように、日本語を例にとると、こんな具合ですから。
日本政府の指導による日本語の発音練習テキスト:
あ |
い |
う |
え |
お |
か |
き |
く |
け |
こ |
さ |
し |
す |
せ |
そ |
・・・・・・・・・ |
ある中国人篤志家の発音練習テキスト:
あ |
え |
い |
う |
お |
か |
け |
く |
き |
こ |
・・・・・・・・・ |
私の試みは、もし、清朝の時代でしたら、「罪該万死(一万回殺しても殺し足りない大罪人)」で息の根を止められていたに違いありません。
さー、その「文字獄」の見本みたいな「子音表」を見ていただきましょう。
bo |
po(赤) |
mo |
fo(赤) |
du(赤) |
tu(赤) |
nu(赤) |
lu(赤) |
gu(赤) |
ku(赤) |
hu(赤) |
|
ji |
qi(赤) |
xi |
|
zhi(赤) |
chi(赤) |
shi(赤) |
ri(赤)
|
zi |
ci(赤) |
si |
|
どうですか?剪定を入れられてずいぶんとすっきりしたでしょう。
「これでも多い!」ですか?
残念ですが、これ以上枝を落としたら、「枯木」になってしまいます。
(続く…)
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