その23.「er(赤)」と「eng(赤)」「weng(赤)」は5分でOK
−−中国語の曖昧母音は、易しい
e(赤)
が出来たら、次に
er(赤)
ですが、これは「e(赤)」の口をして、舌を喉の方に捲けばそれで良いのです。
この音が語頭に使われるのは、「er
(赤、2)zi(軽)」「er(赤、3)duo(軽)」
「er(赤、4)」位で、それぞれ、「息子」「耳」「二」を意味しますが、この発音で苦しんでいる日本人には、ほとんどお目にかかったことはありません。つまり、少しも難しくないのです。
次に、「eng(赤)」「weng(赤)」ですが、これも発音そのものは別にどうってことないのです。
「eng(赤)」、日本人の耳には、「エング」とも「ウング」とも「オング」とも聞こえるような音です。
「weng(赤)」の方は、「u」+「eng(赤)」と覚えてください。
日本語よりは口を突き出して「ウ」と言ってから、「eng」と続けます。
問題は、日本の学校の“英語”(?)教育の成果の賜物で、放っておくとほとんどの人が、これを「エング」、「ウエング」と読んでしまうのです。日本語に「エ」という母音があり、それに引きずられるせいでしょうか?
では、英語を母国語とする人達は、これを見てどう発音するのでしょうか?
恐らく彼等の発音は日本人ほど「エ」に近い発音にはならないでしょう。例えば、英語の単語「english」や「engine」のような単語を取ってみると、頭の
「en-」「eng-」は、日本人の耳には、「イン」「イング」とも「エン」「エング」とも響くような音であり、決してはっきりとした「エン」「エング」ではありません。曖昧母音に関しては、やはり英語人に一日の長ありで、彼らの方が、「eng(赤)」や「weng(赤)」の音を習得することに対して抵抗が無いようです。
では、どうしたら良いか?
「習うより慣れよ(熟能生巧)」です。
この発音記号を見たら、日本式のアルファベットの読み方をしないようになるまで練習を続けることです。
でも、そうは言っても、こればかり練習していたのでは、厭きが来ます。ですから、他の発音や単語を学びながら徐々に慣れていけばよいのです。
普通、「どういう音かを知るのは、3分もあれば十分ですが、発音記号をちゃんと(80%の的中率で)読めるようになるには、半年位はかかります。
では、練習してみましょう。
leng (赤、1)
meng(赤、1)
neng(赤、1)
「レング」「メング」「ネング」と読まなかったでしょうね。
(続く…)
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