その21.「母音」は、「e」
「er」 「eng」 「weng」と「−ian」だけで良い
−なぜ「田中式ピンイン表記法」なのか?
「四声」の勉強が終わりましたので、今度は「母音」の勉強をします。
「母音」は、「e」「er」「eng」「weng」と「−ian」だけ練習すれば十分です。
他の母音に関しては、おいおい勉強をしていけば良いのです。というか、自然に身に付きますので、慌てることはないのです。
この部分の説明と練習にかかる時間は、ざっと10分位です。
このうち、前4者は、テキストでは、ピンインが赤色になっています。ここでは、それをこのように表します。
e(赤) er(赤) eng(赤)
weng(赤)
なぜ赤色になるかというと、ひらがなやカタカナで書き表せない音だからです。
言葉を換えて言えば、日本人は、ひらがなやカタカナで書き表せない音だけ練習すればいいのです。
印刷物は、二色刷りにすると一色刷りに比べてかなり高いものについてしまいます。ですから、テキストを二色刷りにするのは、贅沢であるとも言えます。贅沢どころか、ビジネスという観点からみれば、全く愚策と言えるでしょう。コストがかさんでしまうからです。(恐らく、『これ以上解り易く出来ない!中国語』と『知れば知る程面白い!中国語』を出版されておられるチャイナワークでは、厳しい採算を強いられているに違いありません。)
二色刷りにしなくても済むのであれば、そうすることをお勧めします。「田中式ピンイン表記法」にひらがなやカタカタで書き表せないピンインを他のピンインと区別さえ出来ればそれで良いとしておりますので、下記のような表記でも問題ないでしょう。
e(赤)(4) si(3) le(赤)(軽)
e(4) si(3)
le(軽)
e(4) si(3)
le(軽)
上記は、
餓(4) 死(3) 了(軽)=「おなかが空いて空いて、おなかと背中がくっつくぞ」
を「田中式ピンイン表記法」で表したものです。
残念ながら、今のところ、日本人の学習者(いや、もしかしたら世界中の学習者)のためを考えて何種類かのピンインの字体を組み合わせて使えるようにしたソフトは見当たりませんので、赤・黒の二色で我慢するしかありません。
ただし、注意していただきたいのは、これはあくまでも、ピンインを早く覚えるための便宜的な方法に過ぎないということです。つまり、勉強が進めば、この特別な表記法とは、
再 見
しなければならない運命にあるのです。
(続く…)
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