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 100万人の中国語


   その20.「四声」のまとめ
         −なぜ「田中式ピンイン表記法」なのか?

   「四声」の勉強もあと少しで終わりです。
  まとめに入る前に、もう一つだけ注意すべきことを申し上げます。それは、

    「第三声」+「第三声」

  の場合です。
  相当ゆっくり発音すれば、表記通り発音できますが、普通の会話のスピードでは、表記通り発音することは不可能です。
  では、どうするか?

    「第二声」+「第三声」

 に変化させます。こうせざるを得ないのです。
  この代表例が、「二―(3)ハオ(3)」「ni(3) hao(3)」です。
「田中式ピンイン表記法」では、最初慣れるまで、つまり、(3)+(3) を見て、自然に(2)+(3)が口を突いて出るようになるまでは、次のような表記法を採用しています。

    ニー   (2)   ハオ   (3)

     ni       (2)     hao      (3)

  辞書では、普通、(3)+(3)になっています。
 ちなみに、発音記号と発音は必ずしも一致しないのです。
 例えば、辞書の表記と実際の発音がかなりかけ離れている例として、こんなのがあります。

      ナー (3) リ (軽) ナー (3) リ (軽)
    
        na  (3)  li  (軽)  na  (3)  li (軽)

   一度辞書で調べてみて下さい。
  これらは約束事ですから、本来はそう安易に個人が変えられるものではないでしょう。しかし、学習者の便宜を図るためであれば、「破例(掟破り)」も時として意を決してしなければならないと、私は考え、あえて上述の(3)+(3)は、最初の2冊のテキストでは、(2)+(3)としました。但し、現在改訂中の第3冊目のテキスト「これで仕上げだ!中国語会話」(チャイナワーク、4月刊行予定)では、世間並みに(3)+(3)としてあります。あくまでも、学習者の便宜を考えてのことなのです。

  さて、これで、「四声」の勉強は終わりです。
  「100万人の中国語入門コース」においては、ここまで来るのに、

     約 15分 

  です。

  では、おさらいを、

    シャング  (1)      イエン  (1)

    ミング   (2)      ニエン  (2)

    ニー    (2)      ハオ   (3)

    ザイ    (4)      チエン  (4)

    ジァオ   (3)      ツ      (軽)

続く…

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