その95.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(20)
中国に現在どの位英語を話す人がいるかという情報を求めてインターネットでいろいろと調べてみた限りでは、「多く見積もっても3億人」というあたりが実情を反映していそうです。
実際に中国人と接してみても、決して、中国人が特に英語が得意とは思えない。インド人、フィリピン人、シンガポール人等、イギリスやアメリカの植民地教育の薫陶を受けた地域の人々には遠く及ばない気がします。
勿論、すばらしい英語を話す人もいるにはいますが、今、ここで問題になっているのは、「できる部類の人がどの位できるか?」ではありません。「どの位の人数の人が英語でコミュニケーションできるか?」が問題なのです。
これからも、国としても、中国は英語教育の普及、強化を図っては行くでしょうが、話す人口という切り口から見た場合には、その人口は、13億人のうちの1〜3億人と見るべきだと考えます。中をとって、2億人とすると、奇しくも、前に私が予測した数字とほぼ重なって来ます。
つまり、仮に、日本人が、より多くの中国人が英語でコミュニケーションを図って欲しいと望んだとしても、11億人の人は、それができない、即ち、中国語でしかコミュニケーションできないということになりそうです。
さらに、私は、無視してはならない潮流として、中国語を話すことに喜びを感じる中国人が増えていることを感じ始めています。言葉を換えて言えば、中国語が、ビジネス・コミュニケーション・ツールとして、益々、中国人に「使い勝手が良い」と感じられ始めているということに他なりません。
(続く)
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