その87.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(12)
この程、『ポケットに入る日英中会話ハンドブック』という本を出版しました。(この本には、この書名の他に、英、中の書名もあります)
このハンドブックは、日英中3ヶ国語会話をまさに携帯する為のもので、テキストとして教室で勉強されても構いませんが、どちらかと言えば、出張や旅行の際に持ち歩いていただくことを念頭に置いています。
この本の出版を思いついたそもそものきっかけは、約3ヶ月前、中国、東南アジアで事業を広く展開している会社(メーカー)より、「日本、中国、東南アジアの事業所のトイレや会議室に日、英、中の日常会話のフレーズを貼りたい。社員達に自分の会社はグローバルな会社であるということを常に意識してもらうのと、実際に社員達のコミュニケーション能力を上げてもらうために、そうしたい」との話が持ちかけられたことにあります。
この申し出を聞いて、私は、内心感激しました。なぜなら、言うまでもなく、日頃から「日、英、中」を主張し続けている私にとって、まさに援軍を得たからです。社員は、日本人、中国人、韓国人、シンガポール人、マレー人、タイ人、インド人・・・と多種多彩であるにもかかわらず、「日、英、中」でよいと言うのです。
この会社の担当者曰く「この3ヶ国語ぐらい出来ないと、良い仕事は出来ませんよ」。これも、まさに、私の考えと軌を一にするものです。時代は、今や、「・・・できた方が良い」ではなく、「・・・できなきゃダメだ」と思うのです。
で、早速、この要請に基づいて、原稿を書き始めました。どうせ作るなら、世界中の人に使ってもらおうと、3ヶ国語とも極めて自然な表現、どのネイティブにも受け入れられる表現にしなければなりません。そうなると、どだい自分一人の手に余ることは目に見えています。
(続く)
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