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 100万人の中国語


その76.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(1)

  このコラムは、もともと「日本人は中国語をもっと真剣に学ばなければならない」との私の思いよりスタートしております。その気持ちは今でも全く変っていませんが、けれどもこの5年間の間に世界情勢、東アジアを取り巻く情勢も大きく変化しています。

  最近、私が「日本人にとってどの外国語が重要か?」という問題意識をめぐって感じるのは、「日本人にとっては、英語も、中国語も大事であり、どちらもある程度のレベルにしておかないと、今後、良い仕事は出来ない、そして、この傾向は更に拍車がかかる」というものです。

  このようなものの見方をするようになったのは、「日本、中国」から、「日本・中国・東南アジア」へと視野広げた時でした。日本人が、付き合って行く、或いは、相手にして行くのは全世界に変りありませんが、何といっても東南アジアは、日本にとって、距離的に近くもあり経済的にも益々緊密になりつつある地域です。もっと、歯に衣着せぬ言い方をすれば、「日本と中国が経済的パートナーとして奪い合っている地域」と言っても言い過ぎではないでしょう。

  この地域、所謂東南アジア含めた「日本・中国・東南アジア」を見渡してみると、この地域は、
   全人口           約 21億人
で、母国語別に分けてみると、

   中国語  約 13  億人
     インドネシア語 約  2  億人
     日本語 約  1  億人
     英語 約  0.9億人
     朝鮮語・韓国語 約  0.7億人
     タイ語 約  0.7億人  等

となっています。

  この有様を見て、「やはり、中国語が圧倒的に重要だ!」と結論結論付けるのは、少し早計だと思います。なぜなら、非中国語人口が約8億人もいるからです。

  私は、地球上のある地域での「言語の勢力図」(余り響きが良くありませんね)を描く場合、母国語を主体として描かれるのが常識ですが、インターネットが発達し、「衣・食・住」時代から「衣・食・住・交流」時代に突入した現在にあっては、それでは、実態を正しく反映できないと見ます。

  どういうことかといいますと、実態をより正確に反映しようと思ったら、

  母国語
  第一外国語
  第二外国語
までも考慮に入れないといけないと思うのです。

 その考え方に基づいて、上記の地域につきザクっと数字をはじいてみると、いったいどうなるのでしょうか?

       

(億人)

  中国語 英語 インドネシア語  日本語 
母国語 13  0.9
第一外国語
第二外国語
合計:


(続く…) 
 

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