その75.なぜ、「これなら出来る!・・・」か?(23)
その58.で掲げた3つの基準のうち、@、Aはクリア出来ました。残るは、B「カタカナで覚えられる」のみです。
この点に関しては、本コラムでも何度か書いていますが、全くもって「ないものねだり」と言わざるを得ません。外国語を学ぶのに、自国語の発音記号のみで事足りるとは思わないことです。「カタカナ」は、スッパリとあきらめてください。
他の外国語に比較して、発音が『命』とも言える程重要な言語である中国語の発音を甘く見てはいけないのです。甘く見た瞬間から、中国語の音は逃げて行ってしまいます。中国人にとってさえ決して一筋縄では行かないのですから、外国人である我々が甘く見て良い訳がありません。
中国人が中国語の発音を表すために発明した「ピンイン」を足掛かりにするしか他に方策はないのです。明けても暮れても、「ピンイン」「ピンイン」と言って、「ピンイン」を必死に覚えるしかないのです。
さー、これで長々と書いて来ましたが、「なぜ、これなら出来る!」かご納得いただけたと信じます。
さー、後は、実行あるのみです。善は急げですよ。
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ところで、その57.に登場したA君に先月上海で会って来ました。A君、上海に赴任したかと思いきや上海で知り合った日本人女性と結婚することになり、その結婚式に参加して来たのです。めでたし、めでたしです。
その際、A君が私にこう耳打ちして来ました。「HSKは5級でしたよ。ヒアリングがもうひとつで・・・・・」。
と言うことは、A君は、25歳にして、
日本語:ネイティブ
TOEIC:850点
HSK:5級
ということになります。
A君は、日本で育った日本人青年です。今や、そのような環境下で育った日本人でも、25歳で上記のような3ヶ国語の使い手に育ちつつあるという事実に、我々は着目すべきです。明治維新前には外国語など殆ど出来なかった日本人が、その後英語を学び、今や、それに加えて中国語も身に付け始めているという状況に対して、「どうせ、日本人には外国語の才能はないよ。」「自分は外国語の才能はないよ。」など自己卑下ばかりしていて良いのでしょうか?
私は、声を大にして申し上げたいと思います。
「日本人だからこそなれる、
日・英・中の使い手に!」と。
(続く…)
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