その66.なぜ、「これなら出来る!・・・」か?(14)
「100万人の中国語」の標準初級カリキュラムの場合、3冊のテキストを使用し、生徒に与えられる新出単語、即ち、暗記することを求められる単語はおおよそ下記の数字になっています。
(授業時間) (新出単語数)
第1ヶ月目 2時間x4回 150
第2ヶ月目 2時間x4回 100
第3ヶ月目
2時間x4回 100
第4ヶ月目 2時間x3回 100
第5ヶ月目 2時間x3回 100
第6ヶ月目 2時間x2回 50
合計: 40時間 600
(毎月4回授業が出来ないケースがありますので、ここでは、
第4ヶ月目、第5ヶ月目の授業回数をともに3回と仮定しました)
いかがでしょうか?
前回例示した数字、450よりも更に多くなってしまっています。
果たして、6ヶ月で、こんなに単語を覚えることができるでしょうか?
実際、あちこちで企業研修をしていると、確かに600位は覚えてしまう人に出くわすことはあります。が、そのような人は、殆どの場合は、自助努力によっています。1日
40分=1ヶ月20時間=6ヶ月120時間コンスタントに自己学習を行っているといった具合にです。総授業時間40時間に対して、自己学習を3倍やっているのです。こういう人は、コンスタントに毎日1時間弱、中国語を勉強していることになります。
けれでも、こういった努力家にとっても、新出単語を覚えるのは、骨の折れる作業と言えます。なぜなら、人は必ず覚えてもすぐ忘れるからです。人によって程度の差こそあれ、その作業過程をシミュレーションしてみると、こういう感じになるでしょう。
(新出単語) (忘れる単語) (覚えた単語)
第1ヶ月目 150 80 70
第2ヶ月目 100 80 90
第3ヶ月目 100 80 110
第4ヶ月目 100 80 130
第5ヶ月目 100 50 180
第6ヶ月目 50 20 210
合計: 600 210
(続く…)
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