その65.なぜ、「これなら出来る!・・・」か?(13)
さて、@「発音」は、めでたく6ヶ月以内で習得出来る目途が立ちました。
次は、A「語彙」ですが、当然のことながら、一定量の「語彙」のストックがないと日常会話はこなせません。果たして、6ヶ月以内に日常会話で使われる「語彙」を身に付けることは可能でしょうか?
全く中国語を習ったことのない数千人の日本人を教えて来た経験からすると、「十分可能である」と断言できます。但し、「但し書き」が付きます。
それは何かと言えば、「発音、特に四声を、一ヶ月以内に、安定させておく」ことです。これが、前提条件です。今までクドクド述べてきたように、中国語においては、発音は命であり、発音の基礎が出来ていなければ、「中国語の単語」を身に付けることは不可能だからです。
この点は、日本語と著しく異なります。日本語を学習する場合、発音は多少怪しくとも、単語の数を増やして行くことが出来ますが、中国語の場合は、一歩も前に進めないのです。
その逆に、もし、発音を最初からきちんと学ぶことの重要性を認識し、ピンインを覚え、繰り返し練習することで体に染み込ませることが出来れば、グングン前に進むことが出来ます。
この前提条件をクリアしたA君の6ヶ月のスケジュールは、こんな具合になるでしょう。
第1ヶ月目 ピンインの読み方を知る
ピンインの読み方を安定させる
単語を毎日平均1つ覚える(30)
第2ヶ月目 単語を毎日平均2つ覚える(60)
第3ヶ月目 単語を毎日平均2つ覚える(60)
第4ヶ月目 単語を毎日平均3つ覚える(90)
第5ヶ月目 単語を毎日平均3つ覚える(90)
第6ヶ月目 単語を毎日平均4つ覚える(120)
覚えた単語数:450
どうでしょうか?
無理ですか?
かなりきついと思われますか?
(続く…)
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