その199.<二文字世界>における「核文字」(2)
前回挙げた<一文字世界>の延長線上にある<二文字>
<三文字>の「核文字」の他に、最初から<二文字>
<三文字>として存在する核文字が、これまた、
多く存在する。
<一文字>の「核文字」の目途が立った時点で、そう
いった「核文字」を収集してみようという思いはあった。
今や、それが、適う時が来た。
まずは、<二文字世界>に足を踏み入れてみよう。
“苗族自治州 地処 湖南省。”
“阿里山 地処 台湾 。”
の“地処”(・・・・に位置する)なんかは、
どうだろうか?
確かに、“地処”の二文字は常にくっついている。
そうか、こういう二文字を集めて行けばよいのだ。
いや、待てよ、そんなことをしたら、
“我 処理 問題。”
“他 処理 問題。”
の“処理”のような二文字単語は、全て二文字の「核文字」
になってしまう。
どこかの海岸の真砂の数ほどになってしまう。
この考え方は、ダメだ。
「刻文字」という考え方は、もともと、極めて便宜的な
ものだ。中国語の文章の構造(文法)を解き明かすのに
便利な考え方に過ぎない。だからと言って、原則を無視して
いいということにはならない。
では、どのように考えたらよいのだろうか?
(続く)
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