その198.<二文字世界>における「核文字」(1)
今まで、意図的に、「核文字」を<一文字>に限定して来たが、
「核文字」は、実は、<二文字世界><三文字世界>・・・
にも存在している。
では、なぜ、「核文字」を<一文字>に限定して来たかと言えば、
それは、次の理由に基づく。
1.<一文字>の「核文字」だけでもかなりの数になる。
まずは、茫漠とした漢字の大洋から、キラキラと煌めく
「核文字」をまず、拾い出すことが何よりも優先される
べきだと考えた。
2.<一文字>の「核文字」をピックアップし、その用法を
追いかけて行くと、自然と、<二文字><三文字>の
「核文字」に行き着く。
近刊『“核文字”で読み解く中国語文法』
でも、
<一文字>→<二文字><三文字>の「核文字」へと
一部展開している。
どうしても<二文字><三文字>を押さえないと、中国語文法
の解明が進まないのだ。
具体的な例を挙げると、
・核文字 “得” →“不得”。
このケースでは、“不”もたまたま「核文字」。
・核文字 “何” →“何等”
このケースでは、“等”は、非「核文字」。
(続く)
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