その193.「核文字」を攻める (9)
「核文字」の選別には、基準が必要になって来る。
私が考えた、その基準とは、次の二つだ。
1.語法に深くかかわる文字であるか否か?
2.複合語(2文字以上が組み合わさってできる単語)
を作る際に頻繁に使われる文字であるか否か?
実は、こう言っただけでは、まだまだ曖昧さを払拭でき
ない上に、大きな誤解を生む可能性もある。
例えば、
“文化”
は、二文字からなる単語である。“文”と“化”の二文字が
組み合わさり、あたかも寄り添って一単語を形成している。
とすると、“文”も“化”も「核文字」か?
いや、違う。
なぜなら、そうすると、ほとんどすべての文字が「核文字」と
いうことになってしまうからだ。
ここで、「頻繁に使われる」との条件を付けると、どちらも
「核文字」から外れて行く。
では、どういった文字が、「頻繁に使われる」文字だと言う
のか?
(以下、日本漢字でしか表記できないので、我慢してください。)
“脱光”“喫光”“喝光”・・・
の
“光”。
“光”は、“文”や“化”とは違う。頻繁に使われ、
いろいろな文字と結びついて複合語を形成している。
取りあえず、2.判定基準を満たしていると言って
も良さそうだ。
(続く)
▲目次に戻る
|