その188.「核文字」を攻める (4)
ここで、注意しなければならないのは、
入門者
↓
初級者
↓
中級者
↓
上級者
とレベルが上がって行くにつれ、核文字も、非核文字
もともに増えて行くのだが、その速度には大きな違いが
あるということだ。
非核文字に比べて、核文字の方は、それほど伸びない。
0 → 10 → 150 → 200
だ。
しかも、かなり早い時期に、150に達している。
核文字と核文字概念の導入の意義は、まさにここにある。
こういうことだ。
・核文字は、早いうちから、ある程度覚えておかないと、
その後の中国語力の伸びが期待できない。
・核文字の学習と、非核文字の学習は、並行して行うが、
全体的には、
初期程、核文字の比重が大きい。
学習が進むほどに、非核文字の比重が大きくなる。
なぜ、そういうことになるのか?
理由は、いたって簡単だ。
核文字とは、文法、語法に絡む文字が多いからだ。
学習の初期段階で、中国語の文法、語法、即ち、中国語
で文章を作り挙げる際のルールを知らなければ、中国語力
の向上は望めないからだ。
但し、漢字という文字は、それぞれに様々な意味合い
を持ち、様態も様々で、文中における機能も様々ゆえ、
「核文字=文法、語法を規定する文字」とは言い切れない。
ここが、中国語の難しいところだ。
(続く)
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