その187.「核文字」を攻める (3)
2.の質問は、いい質問だ。
「核文字」は、いったい、いくつあるのか?
これが、ここ10年来私が取り組んで来た問題だ。
いくつあるかを知るためには、全ての文字について、
一つ一つ、「核文字」に当たるか当たらないかを
検討しなければならない。あくまでも、私流にだが。
その結果、約200の「核文字」を見つけた。
つまり、全体の文字数を仮に、約8000とすると、
「核文字」・・・・・ 約200
非核文字・・・・約7,800
といった比率=2.5%になるのだ。
まあ、比率など、どうでもよい。
どの字とどの字が「核文字」かの方がはるかに重要だ。
だが、おいしいもの=200文字の内訳は、少し後の
楽しみにとっておくとして、まずは、この「核文字」概念
の導入が、非中国語人の中国語学習に与える影響について
見てみたい。
どういう影響が考えられるのか?
私は、最大のものは、この概念導入により、
「学習目標」と「学習ステップ」が、メリハリの
利いたものになること、
だと考える。
こんな具合だ。
【最終目標】
「核文字」 ・・・・ 200
非核文字 ・・・・7,800
【最終目標を達成するためのステップ】
<第1ステップ>
「核文字」 ・・・・ 10
非核文字 ・・・・ 80
↓
<第2ステップ>
「核文字」 ・・・・ 150
非核文字 ・・・ 1000
↓
<第3ステップ>
「核文字」 ・・・・ 200
非核文字 ・・・ 2500
↓
<第4ステップ>
「核文字」 ・・・・ 200
非核文字 ・・・ 3500
↓
<第5ステップ>
「核文字」 ・・・・ 200
非核文字 ・・・・5000
↓
<第6ステップ>
「核文字」 ・・・・ 200
非核文字 ・・・・7800
ここで、
<第5ステップ>=中国語人の上級者レベル、
或いは、
<第5ステップ>=中国語で小説が書けるレベル
である。
かくして、中国語で小説を書くなど夢のまた夢で
しかなかったものが、正夢になるのだ。
(続く)
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