その186.「核文字」を攻める (2)
まず、1.の疑問だが、この基準、「核文字」と「非核文字」
を分ける基準というのは、明確な言葉を以っては、言い表し難い。
最初から逃げ口上だが、正直なところ、こういう新しい概念
を生み出したものの、まだまだ、深く掘り下げないと、その
“真面目(しんめんもく)”は見えて来ない。
取りあえず、ここでは、「核文字」は、次のような特徴を
備えていると考えておこう。
・一部の「核文字」は、他の文字と他の文字をつなげる役割を
有している。
・一部の「核文字」は、意味を膨らませる役割を有している。
・一部の「核文字」は、日本語の時制、敬語等の機能と似た
機能を有している。
・一部の「核文字」は、出現頻度が高い。
いかがであろうか?
いずれにせよ、現在のところ、「核文字」と「非核文字」を
分ける作業には、主観が入り込む余地が極めて高い。つまり、
その作業を行う人によって、かなり異なった結果が出て来て
しまうということだ。
だが、最初は、それで良しとすべきだ。
茫漠たる大洋:中国語を、
「核文字」 ・・・ ○○○個
非核文字 ・・・○○○○個
に分別できたのだから。
従来のように、全ての文字(漢字)を同等に扱うという
状態から一歩抜け出せたのだ。
従来は、大人も子供も一緒くた、横綱も十両も一緒くた
だったのだ。
そう、「核文字」は、言ってみれば、
子供に対して 「大人」
十両に対して 「横綱」
なのだ。
そうだ、「大人文字」、「横綱文字」と言った方が、
イメージが湧き易いであろう。
▲目次に戻る
|