その183.<一文字>〜<多文字>(6)
実は、私が偉そうに、「新発見をした!」などと吹聴せず
とも、世間一般に、こういった考え方は浸透している。
まず、<一文字>に関しては、
「一体、まともな中国語を話したり書いたりするためには、
何字くらい覚えればいいのでしょうか?」
という疑問がそのことを証明している。一文字から押さえて
行くべきことを承知している証拠だ。
また、<四文字>が特に強く意識されているようで、
「一体、四字熟語は、どの位使いこなせればいいので
しょうか?」
という質問が良く発せられる。
ただ、<二文字>、<三文字>、<多文字>については、
それほど強く意識されていないようだ。だが、そこにも奥深い
世界が広がっている。
例を挙げてみよう。
<一文字> 大
<二文字> 大大
<三文字> 大不了
<四文字> 大大小小
<多文字> 大的大,小的小
いかがであろうか?
<一文字>、<四文字>の達人になったとしても、
<二文字>、<三文字>、<多文字>にも足を踏み
入れておかないと、自分が表現したいことを十分に
表現できないことが見て取れるだろう。
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