その181.<一文字>〜<多文字>(4)
こういう文章に出会ったとする。
“美国那個問題玩両面失信中国。”
中国語には、このように句読点を余り打たない
文章が多く、いろんな意味に取れてしまうケース
が多い。
どこで、切るべきなのか?
“美国 那個問題 玩両面 失信 中国。”
と、なぜ、中国人は、区切ることができるのか?
この問題を考えているうちに、私は、<一文字世界>
〜<多文字世界>という切り口に思い当たったのだ。
<多文字世界> 美国那個問題玩両面失信中国。
<四文字世界>
<三文字世界> 玩両面
<二文字世界> 美国 那個 問題 両面 失信 中国
<一文字世界> 美 国 那 個 問 題 玩 両 面
失 信 中 国
このケースにおいては、<四文字世界>は、出て来ない。
<四文字世界> 那個問題
と考えられなくもないが、そうなると、
<四文字世界> 失信中国
も、入れるべきだと主張する人もいるだろう。
まあ、余り厳格に考えずに、全て入れて改めて一覧表を
作ってみると、こうなる。
<多文字世界> 美国那個問題玩両面失信中国。
<四文字世界> 那個問題 失信中国
<三文字世界> 玩両面
<二文字世界> 美国 那個 問題 両面 失信 中国
<一文字世界> 美 国 那 個 問 題 玩 両 面
失 信 中 国
どうだろうか?
中国人は、頭の中で、瞬時に、<多文字世界>の文章
を<四文字>〜<一文字>に分類し、意味を取っている
のではないだろうか?
こういう作業が出来れば、外国人だって、文章全体
の意味が理解できるはずだ。
▲目次に戻る
|