その177.「音読」の重要性(4)
4. 中国語においてこそ、「音読」は重要
私自身、ものになったかどうかは別にして、一時期、英語、ドイツ語、
フランス語も、それなりに一生懸命勉強したことがあります。
その経験から言えば、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の中で、とりわけ「口周りの筋肉」を鍛えなければならないのが、中国語だと感じています。
理由は、今までにも何度も述べて来ましたが、中国語の音は、とにかく
短いのです。漢字一字に充てられた音が短いので、漢字を連ねた単語も
短く、それを連ねた文章も短いのです。
ですから、中国語を身に付けるためには、毎日、口と喉を使って声を出していないと、いざという時に、音が出て来ないどころか、ネイティブが話している言葉が聞き取れないことになってしまいます。
という訳で、私の教室では、入門用テキスト「これ以上解り
易く出来ない!中国語」の、p.26と基本文型(1)−(56)及びさまざまな表現(1)−(20)を必ず授業の冒頭で読んでもらっています。
最初は、結構骨が折れますが、慣れてくると、読むスピードが上がりますので、楽に感じられるようになります。言葉は習慣、言葉の勉強も良い習慣を養うことだということが痛感されます。
私自身も、「莫言」の小説を、声を出して読むよう心掛けていますが、全ての文字に「ピンイン」を振ってくれないかなと、無い物ねだりをしたい気になります。声に出さなければ、「どういう音だったかな? まあ、いいや。そのうち調べよう。」とごまかすこ
とが出来ますが、声に出すとなると、その都度、発音を調べなくてはならないからです。
皆様も、是非、実行してみて下さい。
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