その175.「音読」の重要性(2)
2.入門期の「苦・楽」
全くゼロからある外国語を学ぶ場合、入門期には、
「苦」もあれば「楽」もありますが、どちらかと言うと、
「楽」が先行しているようです。
「なんと、こんな音を出すのか?」
「なんと、こんな言葉があるのか?」
「なんと、こんな言い回しをするのか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
まさに、異文化との遭遇、様々な発見に胸躍るは
ずです。
この状態が上級者になるまで続けば、それこそ、
しめたものですが、そうは問屋が卸しません、「苦行」
が始まってしまうのです。
「なんで、こんな音を出さなきゃいけないの?」
「なんで、こんなに言葉が違うの?」
「なんで、こんな言い回しをするの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
何もかもが、気に食わなくなってしまうのです。
この「苦境」から脱出するためには、どうしたら、
良いのでしょうか?
簡単です。その外国語の「通じる音」が出せるよ
うになってしまえばいいのです。中国語の場合です
と、中国人に対して、「音」を発し、それを聞き取
ってもらえるようになれば、良いのです。
でも、「聞き取り」は?
それも簡単です。自分が出せる「音」は、聞き取れ
るはずです。ですから、自分が出せる「音」を広げ
て行けば、自ずと、「音」を聞き取る能力も向上する
はずです。
「そうかな? 聞き取りが先じゃあないかな?
ネイティブの発音を聴いてさえいれば、いつか、
突然、ネイティブと同じ音が、口をついて出てくる
って、よく言うじゃあないですか。だから、私は、
一生懸命、毎日CDを聞いているんですよ。」
そう、まさに、そこなんですよ。それを鵜呑み
にして良いものかどうか?
(続く)
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